日々雑論 世間の世迷言に対抗してみるよ

 えー南京大虐殺否定とか半島でのインフラ云々だとかの世迷言が一時期よりはかなり少なくなってきて、こりゃいい事だ♪なんて思ってたりするのですが、本屋で良書が殆ど出回らず悪書、屑本ばかり出回っている状況を見ちゃうとやっぱりうんざりするんですけど、周囲がそんな状態だとやっぱり勉強せずにくだらんテレビとか屑本とかばっか(例を挙げると「たかじんのそこまで言って委員会」とか「ゴーマニズム宣言」等)とかばっか見てたりするに、「昔テレビばっかり見てると脳がやられちゃうよー」とか言ってた学者さんが昔居たけどほんとにこんなんばっかしかやってないならテレビばっか見てたら脳味噌おかしくなっちゃうよねーとか思っちゃったりするわけで。
F・A・マッケンジー「朝鮮の悲劇」読了
 これを読むだけで、もう「半島のインフラ云々」等という言葉は恥ずかしくて出てこなくなるのは当たり前なのだが、日清日露後の半島支配の状態をカナダ人ジャーナリストが克明に記録しています。読み進んでゆくと凄い凄い。日清日露の終わったこの時点で略奪犯殺のやりたい放題。ここまでやられりゃそりゃ恨まれるよなーと普通の人なら思ってしまうわけで。30年後に大陸で中国人相手に略奪犯殺を行ったのだが、朝鮮半島に於いても日本軍が地元住民を「略奪犯殺」が行われた跡をきっちり書き記してる。それに日本の謀略支配のきっかけとなったかの有名な閔妃事件にしたって首謀者である三浦吾楼が策を弄しすぎてぼろを出し、日本召喚後一時的に爵位官位を剥奪されたが無罪放免、後に全て爵位官位を取り戻し、一時日本で国民的英雄になったくらいである。こんな国際的謀略事件をしでかしておいて国民的英雄なんだからいったい日本って国はどーなってんの?という気が激しくするわけなんですが。 
 これらの素晴らしい文献が、手に入りにくいというのは何をかいわんやだが、馬鹿既知外ネトウヨはこういうのを読んでも「英米の陰謀だ」とか喚くんだろうなーと容易に予想がついちゃうところがまたネトウヨ既知外が既知外たる所以なんだけど。いやそれ以前にネトウヨ既知外連中はおつむが弱すぎるから絵の付いてない、文字しかない本は読まないか(嘲) このルポの英米への報告妨害を逆に英米日が当時あの手この手で行ってたんだけどねえ。しかし凄いのが、30年、40年先を見据えたルポになっている所がやっぱり凄いと感心したわけで。

朝鮮の悲劇 (東洋文庫 222)

朝鮮の悲劇 (東洋文庫 222)