日々雑論 [戦争犯罪][読書] ホロコーストに比肩するもの

 平凡社東洋文庫「朝鮮独立運動の血史」を今読んでいる。
 読んでいて涙が出てきた。
 凄まじいまでの「無念」を感じた。
 半島において行われた「同化政策」はその目的において、第3帝国の「民族浄化」に匹敵する。
 第3帝国では「粛清」と「虐殺」で「ユダヤ人」の抹消を図り、旧帝国は「侮蔑」と「強制」「自己否定の強要」等「半島」の文化そのものの抹消を図る事で「朝鮮人」の抹消を図った。
 方法は違えども民族浄化、民族の抹消という点においては同じ行為である。本当は我々日本人がこんな事を軽々しく口にする資格はないのかもしれない。
 だが、やはり学ばなければならない。
 戦前の世代の「業」を
 半島の方々の「無念」を
 今までは冷静に旧帝国軍の略奪犯殺を文献から漁って拾い、「ほらほら旧軍はこんな酷い事してるんだよこれでも旧軍を正当化できるの?」と、お手軽ネットお願いぐーぐる先生を極力控え、手持ちのネタや新しく仕入れたネタを使って理詰めとソース言及で押しまくり、旧軍を阿呆のように神格化するネトウヨ連中を叩きつつ、なぜネトウヨ連中は、相手の被害へ目が行かないのだろうと思いながら発言する事が殆どだったのだが、恐らくそれだけでは駄目なのだろう。 
「抑圧」され「侮蔑」され「搾取」され「自己の魂の拠り所」さえも奪われた「無念」を、
 「抑圧」し「侮蔑」し「搾取」し「相手の魂の拠り所」すらも奪った「業」の深さを、 
我々はもう一度真摯に見直し、直視するべきではないだろうか。
 今はこれ以上の言葉が出ないが、落ち着いたら改めて言及したい。

朝鮮独立運動の血史 (1) (ワイド版東洋文庫 (214))

朝鮮独立運動の血史 (1) (ワイド版東洋文庫 (214))