日々雑論 故人のご冥福をお祈りいたします。その２

　平岡正明氏の訃報を出先で携帯電話を触っているうちに知り愕然としたのだけど、この世にオギャアと生まれてから無駄飯を食らい続けて来た中で、最も影響を受けたとも言える方の訃報は流石にかなりきついショックを受けた訳だったりする。まあ、とても全部は追いかけきれてないし、追いかけたといってもほんのごく一部しか齧っていない訳だけど、化け物みたいな博覧強記とそれをさらりと流してギャグにしてしまう感性、そして何より最初から最後まで1mmもぶれないその立ち位置に腰を抜かしたものだった。
　まあ、「男女における性差別論での徹底した男尊女卑ぶりに「オイオイ」となってしまうところもあったのは事実だけどね。
　確かにオイラの基本骨格な訳なんだけど、故人を偶像化、権威化するのはオイラの趣味じゃなし、亡くなった当の本人もそんな事はこれっぽっちも望んでないと思うので、ここは一つ、山下洋輔トリオを流しながら故人の冥福を祈ろう。

　思い出す中で読んだ著作

石原莞爾試論 (1977年)

犯罪あるいは革命に関する諸章 (1967年)

日本人は中国で何をしたか―中国人大量虐殺の記録 (1972年)

皇帝円舞曲〈第1部〉

平民芸術

キネマ三国志

大落語〈上〉

どーもすいません―平岡正明・上杉清文対談集

マイルス・デヴィスの芸術

昭和ジャズ喫茶伝説

うーむ、こうして振り返ると基本骨格と言ってる割りにあんまり読めてねえな…ちと反省