日々雑論 ただ思いつくまま適当に

山中亘「アジア・太平洋戦争史」読了。非常に判りやすく日本近現代史の対外活動(殆どが対中国、アジアへの謀略ですが)がきっちり纏めてあり、当時の資料の引用も多いし、有難かったです。これを読むと明治以降の日本の対外政策は対朝鮮、中国への謀略、蔑視に始まり何の根拠も無いただの思い上がりによる問答無用の内政干渉、武力干渉を経て世界中を巻き込んだ自業自得の自滅戦闘行為(米英に宣戦布告はおろか最後通牒すら出してないので戦争とすら言えない)で幕を閉じたというのが一発で理解できるかと思います。高校、大学教養課程でこれ一冊読んでおけば必要十分の教養レベルとして恥ずかしくないものが身に付くでしょう。ただ、戦時の大虐殺の件などが少ないのと、朝鮮半島でのやりたい放題の件が少ないかな?と。
読んでて一番背筋が凍ったのは第19章 降伏・敗戦 の一番最後…

(略)先日物故した知り合いの老人がこっそり話してくれたが、日本の敗戦を知った現地住民が、それまでの日本軍の横暴ぶりに仕返しをするような嫌がらせをしたので、復員船に乗る前夜に、村中を皆殺しにしたというのである。戦後、捕まるかとびくびくして、皆で仲間内の連絡も絶ち、息を殺していたそうだ。「その島の名前だけは口が裂けても言えないし、いくら観光でも南方だけは行きたくない」と薄く笑ったとき、正直言って恐ろしかった。(引用終わり。太字及び赤字はこちらで加工)

たったこれだけの文でも、日本軍がどれだけのことをやってきたか、また戦後60年以上経過した今でも全く反省も何もしてないかということがよくわかりますねほんとに
…まだ戦争責任を背負ってるんだなあと痛感します。
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週に一度の通院日。相変わらず調子が悪いので担当医と相談したが、1週間単位ではあまり変わらないとの事。最近ほんとにヤなニュースばっかで気が滅入ることを話すと「よかった探し」をしましょうと。
難しいなあ…
とつくづく思う。
ジェイゾロフト、炭酸リチウムを処方。
昼は駅の地下街で中華飯を食べる。メニュー内容を見ずに注文してしまったので、少し失敗。月曜日調子が悪くなかったら改めて地元の中華料理屋でラーメンとホイコーロー飯を食べようと思う。