日々雑論 ネトウヨに関して思うこと

 えー、映画「靖国」の件とか、捕虜虐殺のドキュメントとかで、いろいろネトウヨ幼稚園児がぎゃんぎゃん喚いておりますが…
 あれらの決定的な思考回路が、だんだん判ってきた様な気がしました。
 いったい何が言いたいのかと申しますと…
 英米の物量に負けたのであり、大陸では負けていない!」
 という大きな大きな思い違いがあるからだと思います。
 はっきりここで、もう一度確認事項として明記しておきます。
 大陸でも日本は負けてますから!
 ここでいうのはあくまでも「戦争」であって「戦闘」ではありません。
 戦争は政治の延長線上であり、暴力によって相手を屈服させる手段である以上、明らかに帝国は国民党政府を「暴力によって屈服させる」事ができなかった訳ですし、近代戦が総力戦である以上、政治戦、経済戦でもあるわけです。政治が上手く機能しなければ経済がうまく行かず、経済が上手くなければ戦争なんか勝てるわけありません。
 経済では負けていたというのは以前の貨幣価格を比較した通り完全な敗北です。しかも当時は軍事優先、設備優先ですので輸入した資材が外に向かって輸出されるということはありません。輸入過多になれば当然外貨が獲得できず、また国自身の財が「軍事」「資材」など「富を回収できないもの」につぎ込まれるわけですからますます苦しくなるわけです。 「苦しくなって」も「売る物が無い(売ることのできるものを作っていない)」ため、外貨は獲得できません。で「近場からぶんどってやろう」という発想となりあちこちを食い散らかした、というのがアジア太平洋戦争の実体かと。 ただ、「そこにある資源」等を「食い散らかす」ためにはまた「資源を発掘するための設備・資材」がいりますが、上記の通りそんなものはありません。それをまた建設する為の資材を手に入れなければなりません。更にくわえて中国大陸においての中国人に対する蔑視と差別、略奪殺のやりたい放題では余計に物資なんか手に入るわけ無いでしょう。
 更に紅軍の拡大戦略にいいようにやられ、国民党政府はとうの昔に重慶まで撤退、これでよくもまあ「中国大陸で勝っている」などとほざいたものですが、これに関してはまた次にします。