日々雑論 [ネット] うーむ、偽善ねえ…ようわからんが

 基本的にあたしゃ「すげーこりゃ正真正銘、超弩級の天然記念物デンパだ!」と腰を抜かして驚かない限り他所様のブログを揶揄したり揚げ足をとったり小馬鹿にしてフリークス的な見世物にする事はまずありませんし、それについての言及もしませんが(逆に言えば破壊力と衝撃さえ大きければいつでもネタにしますけどね)
 ちと気になった事なので、言いだしっぺからも一言、言わせていただく。
 まあ、このブログのコメ欄とか見ていただいている方ならもうお分かりだと思うが、このブログは歴史修正主義に対するカウンターアタックであり、今はシンガポール華僑虐殺と半島での義兵闘争に首を突っ込んでるのはお分かりだろう。で、南京大虐殺についてはこの腐れブログなんかよりずっと良いブログやHPがあるのでそちらを参照してもらえればいいわけで。まあ、そんな事もあってここでは南京大虐殺にはあまり触れては居ない。の、だ、が…
 「南京大虐殺はなかった」と主張している、よくわからないブログがあるのだが、まあそれは各々の思い込みもあるから「あったに決まってるのに何言ってんだ?」という事位は感じても「まあ、あれだけ酷い事してるから、ないと信じたいんだろうな可哀想に」とするだけであまり気にはしていない。そこのブログで「どう転んでも動かしようのない事実」として「南京大虐殺」を挙げた。まあ、こっちの本題は「シンガポール華僑粛清」の方だったので、こちらは知らないと言われのと残虐行為のことを聞かれたので、過去の自分のエントリを挙げた上で*1参考資料を挙げただけにしておいたのだが…そこで、死傷者数の事が話題になったので、自分なりの見解を挙げておいた、というより林博史氏の見解がぴったり一致したのでそれをそのまま挙げただけなんだけどね。
以下、林博史シンガポール華僑粛清」より一部抜粋

被害者側の痛みに思いをいたすことなく、「被害者側が誇張している」とさも得意げに吹聴する、卑しい人間になりたくはないし、なるべきではない。

どうやらこの発言が気に食わないらしい。
 で、その発言を「偽善だ」と取り上げたここのブログ主に同調していたのだなあ。
 私にはこの発言が何故気に食わないのか全く理解しかねるのだが…彼らに言わせると「偽善」という事になるらしい。何でも両人とも「数」を問題にしておられる方なのだが、「まず数ありき」ではないと思うのだ。「まず行為ありき」で極論を言えば一人の人間をよってたかってリンチにかけてなぶり殺しにしても虐殺なんだし、南京大虐殺については様々な手記や日記などで略奪犯殺が記されているし、例の百人斬りも当の本人が「講演会」まで開いて盛んに吹聴してたわけで何を今更名誉毀損だふざけんな、と言うのがアタシの正直な感想だし。産経新聞流でいうなればそれこそ「自業自得」と言う奴だ。更に、ここからが一番の肝なのだが、今までこのブログを見ていただければお解りのように暴力行為の出来る自分自身に酔って、面白がっている!」記述が資料を漁ればそれこそ山のように溢れ出てくるという事だ。 
 戦前戦中は盛んに「大東亜共栄圏」の名の下に他の国々を蹂躙し、「お国のために」殉じることを強要した挙句、敗戦が決まった途端全てを「軍」の所為にして180度転換し、学生運動で暴れたと思ったら卒業と同時に大資本や国の手先になり、バブルで大名遊びして、他のアジア諸国が急成長すると変にレイシズムを爆発させて日の丸君が代固執する、のが偽善というならよくわかる。
 被害者側の立場に立って痛みを思いやり、心から反省する事が何故「偽善」に繋がるのかがよくわからないのだが…
 これだけは述べておくが、決してこのおふた方のブログを小馬鹿にして揶揄しているわけではないので誤解のなきよう。