日々雑論[鉄道] ムーンライトながら廃止の方向…ですか…

 世間では福田総理の突然辞任とかで沸騰しているようですが、コイズミやアベのツケを払わされ、官僚と超大企業に振り回されただけの「張子の虎」みたいなものでしたからねえ…敢えて火中の栗を拾わされた福田氏には少し同情しますな。姥捨て山制度にしろ道路特定丼勘定財源にしろ、傍から見てて官僚や大企業などの「利権」がらみで振り回されてんなーというイメージしかないですしね。
 一番の誤算は「大連立」がポシャッた事かと思うんですが、議会制民主主義の成熟と言う意味ではむしろ今の状態が普通なのであって、この状態のままで成熟させていければ、評価も違ったものになったのに惜しい事したなーと思う事しきりですな。
 それはさておき
 ムーンライト廃止の方向ですか…
 凄く寂しいですねえ…
 新幹線には特別な思いいれは無いんですが、ムーンライトながらに関してだけは特別な想いがありまして…
 今でこそすれっからしの出涸らし面白主義やってますが、こー見えても青春ネタが無い訳ではないんですよ(笑) 我ながらこっぱずかしい話ですが…一時期、遠距離恋愛やってた事がありまして…それの往路にムーンライトながらをバリバリ使ってました。結局1年持たずにパンクしましたが…月平均1回〜2回、場合によっては3回位使ってましたねえ…あれの一番いいところは、目的地到着後の時間調整が比較的楽に出来るところにあるんですよ。長距離バスとかだと目的地で強制的に下ろされますが、ムーンライトながらであれば構内にいる限り切符が生きてますからいろいろ便利だった訳で…
 それに特急車両使ってたからリクライニングするし、結構快適に寝れたんですよねー
 ただ、車内に自販機が無いのは閉口しましたな。途中で喉が渇いても水分補給が出来ない。

夜行「ムーンライトながら」臨時化へ 18きっぷで人気 asahi.comより
東京―大垣駅岐阜県)間を結び、かつて「大垣夜行」と呼ばれたJRの夜行快速「ムーンライトながら」の毎夜運行が今年度末で終わる可能性が強まっている。JR東日本JR東海が取りやめの方向で検討しているからだ。鉄道ファンから旅の手段として重宝がられている人気列車。乗客が多い時期の臨時列車だけはかろうじて残りそうだ。

 新幹線や飛行機、深夜バスに押され、ブルートレインなどの長距離夜行列車が次々に姿を消している。JR関係者によると、「ながら」が毎夜走らなくなるのも同じ理由という。

 JRによると、「ながら」の前身は、東京―大阪間を結んでいた夜行普通列車らしい。これが68年10月のダイヤ改定で廃止される方向になると、存続を望む声がわき起こり、当時の石田礼助国鉄総裁の決断で、東京から美濃赤坂岐阜県)に至る下り列車と大垣から東京に行く上り列車が残った。翌年10月のダイヤ改定で下り列車の終着駅は大垣に変更され、その後、正式な名前のない列車が「大垣夜行」と呼ばれるようになったとみられる。

 JR全線の普通列車が一日中乗り放題になる「青春18きっぷ」と相性がいいのが「売り」だった。鉄道ファンや貧乏学生たちは日付が変わって最初に止まる駅まで近距離切符で乗り、その後は青春18きっぷのメリットを最大限に生かす旅が満喫できた。
例えば東京駅発車が午後11時40分ごろだった頃、東京から出発する時は、横浜までの440〜450円の近距離切符と、1枚2260〜2300円の青春18きっぷがあればよかった。

 96年3月のダイヤ改定で快速に。同時に「ムーンライトながら」と命名され、長良川の鵜(う)飼いを図案化したヘッドマークが登場。ただ、一部区間で指定席が導入され、その分の料金がかかるようになったのはファンに不評だった。さらに、07年3月に東京駅発車が30分早まったため、近距離切符は小田原までの1450円分が必要になった。

 今年度末に予定されているダイヤ改定で毎夜運行が終わっても、盆や正月など乗客が多い時期だけ運行されている臨時列車は残る方向という。(鈴木剛志)

 旅行激減現象などで苦しいとは思いますが、それを逆手に取って上手に使えばまだやりようはあったと思うんですがねえ…旅行激減の一番の理由は「不景気」であり、「大名旅行」しか知らない層が旅行をしなくなったりしたから目一杯落ち込んだのであって、まだまだ「安い移動手段」としての利用価値はあったんですよあれは。新幹線利用だと、名古屋〜東京間で6090円に指定席代で4490円、合計10580円かかってしまいますが、ムーンライトだと6090円に指定席代数百円ですみます。加えて宿代も車内泊ですから、上手に計算すればホテル代もケチれますしね。値段だけでみれば確かにバスのほうがお値打ちですが、バスだと到着後の時間つぶしが難しいんですよ…
 更に一方でこういう「無駄」が承認されつつあります。

<リニア>年内本格調査へ 政府、慎重姿勢を転換
9月2日2時31分配信 毎日新聞

政府は1日、JR東海が表明しているリニア中央新幹線建設計画について、年内にも本格調査への着手を認める方針を固めた。自民党内では「整備新幹線を優先すべきだ」との慎重論もあったが、「低炭素社会実現につながる」として建設を後押しすることにした。建設費用や輸送の需要見通しの見積もりを含む本格調査に入ることで、JR東海の目指す25年のリニア開通に弾みが付きそうだ。

 リニア新幹線の建設にあたっては、全国新幹線鉄道整備法(全幹法)の規定に従い、本格調査を実施する必要がある。だが、国家プロジェクトとして自民党が強く要望している整備新幹線網建設との兼ね合いを重視する国土交通省はこれまで、本格調査の前段階の地形・地質調査だけを認め、JR東海からの「年内の本格調査開始指示を」との要望への回答を保留していた。

 しかし、政府は8月29日にまとめた総合経済対策に、福田康夫首相の指示で「超電導リニアによる次世代高速鉄道実現に向けての本格調査着手」と明記。リニア計画を後押しする姿勢に転換した。環境対策とともに、税金投入なしで経済活性化に役立つ面を評価したという。

 JR東海は昨年末、首都圏−中京圏間のリニア中央新幹線を自己負担で建設する方針を発表。実現すれば、先行開業する東京・品川と名古屋駅間を約40分、その後の延伸計画では首都圏−近畿圏間を約1時間で結ぶ。【尾村洋介】

 こういったものからでも「格差」を感じますな…やれやれ。