日々雑論[日常][映画] ほんとーの日々つれづれです その2

 ま、雑論続きという事で
 久々に新世紀Boo! ホイ様カミ様ホトケ様とワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地大乱をDVDで観る。以下、思った事

  1. 新世紀Boo!は確かに故広川太一郎御大の超暴走アドリブが、周囲声優陣を更に暴走させ、周囲の暴走が更にまた御大の暴走を加速させると言うまさにブレーキの壊れたGr.B車両をアクセルべた踏みで運転してると言う、非常に楽しいものでしたが肝心要の点でちと食い足りなかったかなと。元祖Mr.Boo!は確かに一発一発のギャグは公開当時でももはや古びたものであり、それから更に時間がたった今では多分引きつった笑いしか出ないと思うのだが、ケチで、ひがみったらしく、女にだらしなく金と契約でしか動かない典型的小市民が端にも棒にもかからん事を次々とたくらんでは失敗し続ける「だけ」というところに新しさと革新性があったわけで。これが凡百のコメディだったらそういう主人公が成り行きでのし上がっていくのが筋書きでしょ?かの傑作ピンクパンサーにしたって4では大統領から勲章授かってるし、最近のものならアリ・Gにしても最後は副首相やっつけて目出度し目出度しだしね。ラウ・チンワン演じる社長も凄くいい味出してたのにそこが凄く悔やまれる。
  2. ワンス・ア・ポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地大乱は、流石に脂の乗りきった頃のツイ・ハークだけあって素晴らしい。ところところ感動して涙を流す事もしばしば。ワンチャイ天地大乱(長いので略)の素晴らしいところは出てくる勢力全部が全部敵役ではあるけども悪役ではないところである。全登場勢力がそれぞれの立場から全力を尽くしているだけであり、強いて言えば西洋かぶれのインテリモドキ姉ちゃんがしゃしゃり出なければ事は丸く収まってたな、と思うだけであって。それにしてもワンチャイの1、2と3以後の劣化振りはどうした事だろう? 3以降は出来自体がぐずぐずになっている。4の天地覇王は別の意味で見所満載(※)だからいいとしてもだ。ワンチャイにしろスウォーズマンにしろ、最初と続編までは凄く楽しめるのに3作目以後になるとぐずぐずになってしまうのは何故?

あと、ジョニー・トゥの「エレクション」とミッシェル・ヨー主演の「シルバーホーク」も借りてきたのだが、明後日勤務開けのお楽しみという事で。

※ワンチャイ4 天地覇王の一番の見所


新世紀Mr.Boo!ホイさま カミさま ホトケさま [DVD]

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