日々雑論 公の地上げ屋は強いねえ

まー地上げ屋といやあバブル時代に非常によく見られた光景で、事ある毎に利権が絡むだの何だのとあまりよろしくない印象がありましたが、そんな化石みたいなもんがまだ生き残ってたんですねえ。
それも公的機関で
以下、胡散ケイネタより

野菜刈り取られ…涙ぐむ園児 保育園の畑を大阪府が行政代執行
10月16日11時56分配信 産経新聞
 第二京阪道路京都市伏見区大阪府門真市)の建設予定地に位置する北巣本保育園(門真市)の野菜畑を撤去する大阪府の行政代執行が16日早朝から始まった。保育園側は2週間後に近くの保育園と合同でこの野菜畑を使ったイモ掘り行事を控えており、職員ら約50人が「子供たちの野菜を奪わないで」と反対の声をあげたが、府は代執行を強行。園児らが育てた野菜を刈り取り、敷地の立ち入り禁止措置を取った。
 橋下徹知事は「府はこれまで誠実に交渉してきた。供用開始が遅れると通行料で6億、7億円の損害が出る。申し訳ないが理解していただきたい」とコメント。「イモ掘り行事まで待ってほしい」という要望には「なぜ2週間早くイモ掘りをしなかったのか。もっと早く園児を喜ばせる方法があったはずだ」と保育園側の対応を批判した。
 これに対し、野菜畑の所有者で同園理事の松本剛一さん(49)は「イモがちゃんと育つにはあと2週間はかかるし、そもそも代執行の通知があったのは10日前で行事変更にも無理があった。府の都合で子供の気持ちを踏みにじったのは許せない」と怒りを隠しきれない様子だった。
 代執行はこの日、午前7時半から開始。府職員ら約100人がシャベルやカマなどで園児らが今春から育ててきたサツマイモやトマトなどを刈り取った。作物は段ボールに入れられ、府が保管。園側の要望があれば返却されるという。
 保育園の職員や保護者らは「子供たちが育てたお野菜です」などと記されたプラカードを掲げ「子供たちの野菜を奪う権利が橋下知事にあるのか」と声をあげ、あたりは一時騒然となったが、府は周囲をフェンスで囲い、敷地内を立ち入り禁止とする措置を取った。野菜畑には登園前の園児も立ち寄っていたが刈り取られた野菜を前に涙ぐむ場面も見られた。
 野菜畑は約20年前から園児用の菜園として利用。第二京阪の建設のため、平成15年から用地買収の交渉が始まっていたが、保育園側は「大切な食育の場」と拒絶していた。
 府は今月6日、強制的に撤去させる代執行令書を保育園側に交付。園側は立ち退き取り消しを求めた裁判を起こした。訴訟はまだ係争中で、大阪高裁が30日に決定を出す予定となっているが、府は高裁決定を待たずに代執行に踏み切った。

 言い草自体も地上げ屋そのもので、「あーよくあるねそーいうの」と昔よく見た光景ですが、こーいうのを見るとやっぱバブル経済も戻ってきてるんだろーなーと思う訳だ。バブル時代は悪徳弁護士が悪徳業者と組んで法的関係を切り抜けてのうのうと地上げをやってたし、橋下ならその素質は十分にあるんじゃないのかな? 公用車両で勤務時間中にジムに通って自らの特権階級振りを周囲に見せ付け、1知事の分際で文部科学省大臣に頭の悪い喧嘩を売り、自民党の後押しで成り上がった癖に自民の立場が悪いと見るや民主党に媚を売り、800万円の賠償を命じられれば最高裁まであるのだから高裁にお伺いを立てたい」と控訴するし、アタマのいいベンゴシセンセーのやるこたぁ訳ワカメですなあ。
 同じ地上げでも公的機関が行うとこうもすんなり実力行使に踏み切れるんですね。