日々雑論 この際だから言っちゃうけどね

 まー某所における国籍法関係の感想文がとても凄まじい事になっており筆舌に尽くしがたいものがあるんですが…
 私なりの結論を先に述べちゃいますと、「国籍法改正」「移民法」には反対の立場をとっておるのですが、「今のままでは」という条件付ですけどね。
 どっかのキの人たちみたいに「日本が乗っ取られる」とかいうデンパは華麗に無視して大丈夫ですが、これらの法案を本当に危惧する理由は全く別のところにあります。
 それは、外国人の方々の労働問題を危惧するからです。
 今でさえ海外派遣や研修生制度などにより、俗に言う3K仕事は海外からの方々の労働力を不当に安く叩いて使い倒しているのが現状です。で、不景気になれば一番最初に切り捨てられる。一寸前のトヨタ系企業のベトナム人留学生制度問題に関して前のエントリでも取り上げましたので記憶にあるかと思いますが、民法や国籍法案などにより、今までよりもっと安価かつ簡単に切り捨て可能な社会的弱者としての「労働力」が増加する可能性を捨てきれない。 
 その点を解決していない以上、これらの法案は「安い海外からの労働力を手っ取り早く確保する為の」法案に見えて仕方が無いんですよねえ。
 ただでさえ海外で現地労働組合に対する不法な介入問題があらわになっているのに、いわゆる「日本式労使関係」の下でこのような法案を何の規制もなしに、この穴だらけの労働条件の下で通せば、労働弱者がますます締め付けらるのは目に見えてます。
 恐らく、大企業側の狙いとしては現状以上の人件費削減を狙っているはずですので、まずどこかで抜け道を作り、それらの抜け道を利用して「国籍法」や「移民法」などで安価かついつでも切り捨て可能な労働力を確保しようとしているのではないでしょうか? となればこの手の法案は、しかるべき底上げや労働者保護対策などをきっちり煮詰めた上で決定していかないとまずいのではないでしょうか?
 しかし、ただ安易かつ脳髄に欠落のある方々*1の「ハンタイハンタイガイコクジンデテケニッポソニクルナ」という悲痛の叫びに関しては、「じゃあ、あんたら米と梅干だけ食って年中素っ裸でいなさい」とだけ言っておきましょう。
 今の世の中第1次産業や軽工業は海外の方々の助け無しには成り立たないのですからねえ(嘲)

*1:ニッポソの方とかインテリモドキの方とかの、知識と思考能力に著しい欠陥のある方