日々雑論 ウサンクサイケイ抄11月3日

ここ数日、ウサンクサイケイ抄デンパ注意報がまったく発令されず、まったく普通のコラムでお茶を濁され、アチキのようなウサンクサイウォチャはやきもきしておったのですが、今日は久々に良質の毒デンパが垂れ流されているようですから遊んでみる事にしましょうか(笑)

【ウサンクサイケイ抄】11月3日
ウォールストリート・ジャーナル・アジア版には、日本通の論説委員がいるようだ。10月27日付の社説で、米軍普天間飛行場の移設に関する日米合意の見直しを掲げる鳩山由紀夫首相を、歌舞伎役者にたとえていた。
▼芝居のクライマックスで見得(みえ)を切るような、観客(国民)受けするパフォーマンスはもうたくさんだ、というのだ。さらに、「見得を切る」には、「大げさな態度で、他人に自信のほどを示す」という意味があることを踏まえて問いただす。「日本は自らを守るためにより多額の予算を費やすのか」「外交だけで日本を守れると思っているのか」
▼かつて米国通商代表部日本部長を務めたチャールズ・レイクさんによると、日米経済摩擦が激しかったころ、日米両国政府の交渉担当者は、歌舞伎役者と呼ばれていた(『GREAT JAPAN』朝日新聞出版)。といっても、まったく違う意味で、だ。
▼当時、市場開放の必要性は、日本政府も理解していたものの、国内の政治的要因のために実現できなかった。そこで歌舞伎役者(交渉者)が、米国の強烈な要求を日本が渋々受け入れるという筋書き通りの演技をすることで、合意に結びつけた、という。
▼レイクさんのいう歌舞伎役者は、もはや日米両政府にいないようだ。だからこそ、米国務省が発表した日米外相会談の予定を、日本側が訂正を求め、会談の実現そのものが危うくなるというドタバタ劇を見せられる。
▼そもそも鳩山内閣に筋書きがない。普天間移設をめぐって、首相と岡田克也外相、北沢俊美防衛相の発言が食い違う、「閣内不一致」状態が続いている。役者が思いつきのセリフを口にするだけの即興劇には、米紙にいわれなくても、うんざりだ。

【ウサンクサイケイ抄改訂版】11月3日
ウォールストリート・ジャーナル・アジア版には、日本通の論説委員がいるようだ。10月27日付の社説で、米軍普天間飛行場の移設に関する日米合意の見直しを掲げる鳩山由紀夫首相を、歌舞伎役者に例えているが、何処までできるかはわからないが、日本文化を守り、伝統を貫き通す意味でも大いに期待したい。
▼芝居のクライマックスで見得(みえ)を切るような、観客(国民)受けするパフォーマンスはもうたくさんだ、というのは元々三流役者出身であったレーガン元大統領から指摘された事であって、さらに日本でも中曽根康弘元首相や近くで行けば「小泉劇場」とまで揶揄された小泉元首相にいたっては、今の日本の惨状を生み出した張本人なのだから、のうのうと第一線を退いて息子に代を譲るとは、もはや呆れて言葉もない。「見得を切る」には、「大げさな態度で、他人に自信のほどを示す」という意味があることを踏まえて問いただす。これはまさに小泉内閣のやって来た事であり、ここでなぜウサンクサイケイは鳩山内閣や与党批判につながるのか、全く理解に苦しむと思ったらこのコラムはそういえば軍事費の事だった。「日本は自らを守るためにより多額の予算を費やすのか」は一見正論だが「外交だけで日本を守れると思っているのか」ってねえ…冷静に考えてほしい。世界最高性能のイージス艦を6隻、F15戦闘機を200機近く、F2支援戦闘機を100機近く…適当に見繕ってもこれだけの軍備が常に稼動状態にある国を一体何処が攻めると言うのだろう? 攻略できるとしたらアメリカくらいしか思いつかん(嘲)
▼かつて米国通商代表部日本部長を務めたチャールズ・レイクさんによると、日米経済摩擦が激しかったころ、日米両国政府の交渉担当者は、歌舞伎役者と呼ばれていた(『GREAT JAPAN』朝日新聞出版)。といっても、まったく違う意味で、だ。
▼当時、市場開放の必要性は、日本政府も理解していたものの、国内の政治的要因のために実現できなかった。そこで歌舞伎役者(交渉者)が、米国の強烈な要求を日本が渋々受け入れるという筋書き通りの演技をすることで、合意に結びつけた、という。
レーガンやその亜流、小泉元首相のような政治家崩れの三流役者は、もはや日米両政府にいないようですっきりして好感が持てる。だからこそ、米国務省が発表した日米外相会談の予定を、日本側が訂正を求め、会談の実現そのものまでカードに使った今までの馴れ合い外交という名の減私奉公とは全く違う緊張感の伴った外交上の駆け引きを見せてくれる。
▼そもそも鳩山内閣には流動性がある。普天間移設をめぐって、首相と岡田克也外相、北沢俊美防衛相の発言が食い違う、「閣内不一致」状態が続いている。役者が思いつきのセリフを口にする即興劇は、例えていえばフリージャズのセッションであり、さまざまな意見のぶつかり合いが出てくるのは見ていて楽しいし、それを如何に上手に調整して落とし所をつけるのが政治手腕であって、右向け右ですべてがすぐ決まる、ウサンクサイケイが常日頃から望んでいるような八百長政治の東洋型マスゲームは米紙にいわれなくても、うんざりだ。

ウサンクサイケイ抄がまともすぎるコラムではやっぱり面白みがないというか寂しいと言うか食い足りないというかギョーザのない中華料理店とかパンの無いモーニングとか、そんな感じがするのですが、やっぱりウサンクサイケイはこうでなくちゃ!*1

*1:つっても過度のデンパ浴は精神に重大な影響を及ぼすので控えたほうがやはり吉ですが