日々雑論 最近気が抜けてますが、そろそろ衆院選の総括しても良いだろう

 どうも今年の初夏から気が抜けているのは事実なんだけど、やはりというかなんと言うか平岡正明氏の訃報が飛び込んできたというのが自分自身の中で非常に大きなウェイトを占めている。まあ、相次ぐ日帝主義史観のみっともない裁判での連敗や、「新しい」自民党のいわゆる珍自由主義の崩壊とそれに呼応するかのようなネオコンネオリベのみっともない抗弁と逃走劇なんかをみるにつけ、「ほうらやっぱりね」とも思うんだけど、郵政選挙で対抗馬を大量に投入し、それらのバックアップを華麗にスルーして息子に跡を継がせて逃げ切った小泉元首相とか、珍自由主義をとことんまで強力にごり押しし、しっかりとパソナの会長職にのうのうとおさまった竹中平蔵とか、もう言葉に出すのも嫌なんだけどあれだけ満面の笑みと厚顔無恥を曝け出してふんぞり返っていた連中がしっかり逃げ道を確保して、安全圏内から遠吠えをほざいてみても「ああそうですか」程度の感想しか思い浮かばない。
 で、もう選挙から2ヶ月になろうとしているし、別に何の根拠も無いんだけど自分の中でも熱が醒めて冷静にモノを見れるようになっているだろうという判断もできたし、自分なりの民主圧勝に関しての思いを述べてもいいだろうと思ったりもするので、ここでつぶやいてみようかと思う。
 まず思ったというか感心したというのが、民主党のゲリラ戦略があまりにも的確すぎたという事だろう。これに関しては、もうね、感服というほか無い。民主党小沢一郎幹事長の下、徹底的に鍛え上げられたそれぞれの候補は、地道且つ一見効率の悪そうだが最も効果のある戦い方である「ゲリラ戦」を展開し、資金力と数だけが頼りの自民‐公明ラインを突き崩す。自民公明の各有力候補がそのまんま東とかの各界著名人や芸能人などを利用して、何時ものメディア戦を仕掛けてみても無残な敗北に終わったのは記憶に新しいし、公明党の常套手段である創価学会の集団戦も功を成さなかったと言う訳だ。選挙の終盤戦では自民公明の当時与党はもはや全くもって見苦しいネガティブキャンペーンしか展開する事が出来ず、ますます自らの首を絞めるだけの結果に終わった。そういった意味では一見圧倒的不利の条件下で転戦と戦略的撤退を繰り返し、草の根レベルでの「ゲリラ戦」を展開し続け、ついには旧日本軍に勝利して国共内戦にも打ち勝った八路軍さながらである。狂信的ネトウヨが珍自民公明ラインに傾倒するのもむべなるかなという気がしないでもないが別にそれは連中のよく言う「自己責任」なので別に同情する余地は無いし、おかげでどっかの変な大学教授くずれに収まったセカンドレイパーとか、「昔の栄光今いずこ」の頭が耄碌したとしか思えない、かつての信者にまで見放されつつあるどっかの恥辱の殿堂の人*1とかが著しく評価を下げているのもジコセキニンなのだろう。
 それから小沢氏肝いりの俗称「小沢チルドレン」と呼ばれた刺客候補にしても、いつまでたっても親離れできなかった「小泉チルドレン」とは全く性質が異なる存在だったという点も流石だなあと思った事だった。まあ、「小泉チルドレン」に関しては小泉元首相が「利用する」だけの存在としてしか機能しておらず、またそれ以上の価値も求められていなかったのに対し、徹底したゲリラ戦を刺客候補に展開させた事で「ただのお飾り」に終わらない為の「経験値」をつけさせた事だ。これらの方々は、恐らく「小泉チルドレン」と違い、小沢氏が手塩にかけて鍛え上げてゆくのだろうと思われる。小沢氏がまいた種が、芽を出し花を咲かせて実を結ぶまでになるにはそれなりの時間もかかるだろうが別に焦る事もない訳で、逆に田中美恵子氏に猛追された森元首相ネガティブキャンペーンの見苦しさと暑苦しさは一生涯忘れる事の無いくらい酷いものだったし、恐らくこれからもずっと引きずるんじゃないだろうか?なんか水滸伝読んでる感じだったと言ったらおかしいか?(笑)
 まあ今までいろいろ御託を並べてきたけれど、一番大きかったと思うのが、自民党が、ひたすら大企業の走狗に成り果てて、自らの票田となっていた既存集団や利益団体を潰してしまった事なんじゃなかろうか。小泉竹中ラインの仕掛けたネオリベ路線が、今まで自民党の票田として機能してきた既存権益や既存団体を確実に破壊してしまった為、全てにおいて味方が消えてしまった、だけの気がする。後々まで程々に機能するハコモノを造ったり、後々まで程々に地元に利益誘導してくれる企業団体を誘致したり「してくれる」御用聞きとしての自民党という存在が、ここ数年における新自由主義路線の妄信で完膚なきまでに「新自由主義」をお題目のように唱える自民公明ラインにより破壊された結果なだけにしか見えない。いくら超がたくさんつく大企業の工場や大会社のショッピングモールを地元に誘致したと言っても、肝心要の大企業の従業員が浮遊労働者層である派遣業務や研修生制度などでかき集められただけの存在である以上、その地方に根付くはずがない。焼畑農業ならぬ焼畑工業や焼畑商業みたいなもんで、超大企業の通った跡は草木一本すら残らないのだから、残された方々の恨みを買うのは当然だ。
 なんだ。やっぱジコセキニンじゃねえか(嘲)

*1:追記:今朝、ちーとばかり不思議に思ったので極めて穏健な内容でコメ投下しましたが、警戒されちゃいました。アタシって警戒されるほど凄い有名人だったのね。スゲエヤ! 更に加えて何時もの調子でコメ連投したら、連投したところからバッサリ削除されちゃいました。削除される程にピピル人ビビル内容だったかなあ?自分でもあんまり覚えてネエけど