日々雑論 ウサンクサイケイ抄 8月22日

産経抄 8月22日
囲碁や将棋には「感想戦」がつきものである。対局が終わった後、もう一度並べ直すなどして、勝因や敗因を検討する。主に負けた側を「ここでこう打っておれば勝っていた」と納得させるためにやる場合が多いのだという。
秋山賢司氏の『囲碁とっておきの話』によれば、囲碁棋士でもとことん感想戦をやるのとあっさりすませるタイプがあるという。往年の強豪、故岩本薫九段もあっさり派だった。「これなら私の勝ちだった」と言われても「はい、それで私の負けでした」と無抵抗なので、相手は逆に困ったそうだ。
▼国と国との歴史論争も、感想戦と似たようなところがある。過去の戦争や紛争をめぐり、とことん相手の責任を追及し、自らの正当性を主張する。そんな国があるかと思えば、「はい、すべてこちらが悪うございました」とすぐ引き下がる国もある。
▼後者の代表が「談話」で謝罪をくり返す日本であることは言うまでもない。時の政権にすれば、岩本流に相手の言い分を受け入れることで矛先をかわしたいのかもしれない。だがすべてこの国の先輩たちが悪いとされる国民はたまったものではない。
▼今月18日付本紙「正論」の藤岡信勝氏の論文はそうした国民の鬱憤(うっぷん)を十分にはらしてくれた。日韓併合後、教育をはじめ朝鮮の近代化に果たした日本の役割を史実に基づきキチンと紹介している。その上で菅首相の談話を「虚偽と妄想の上に成り立つ」と断じているのだ。
▼相手、この場合の韓国に対しても、主張に無抵抗に従って謝るだけが真摯(しんし)な態度ではない。感想戦の例でもわかるように、反論すべきはきちんと反論してこそお互いが真に納得できる。未来志向につながるのだろう。

相変わらずKKK抄の自慰文章には吐き気を催すんだけど、余程現政権の「管談話」が悔しいものと見えます。肩書き詐称の客員教授殿の名前を使ってまでこんな事ぶちあげるとはね。それにしてもid:pr3様経由で知ったのだが、藤岡とかいう客員教授の職歴詐称の話も凄いな。ネタにさせていただきます。

ウサンクサイケイ抄 8月22日
囲碁や将棋には「感想戦」がつきものである。対局が終わった後、もう一度並べ直すなどして、勝因や敗因を検討する。主に負けた側を「ここでこう打っておれば勝っていた」と納得させるためにやる場合が多いのだという。
秋山賢司氏の『囲碁とっておきの話』によれば、囲碁棋士でもとことん感想戦をやるのとあっさりすませるタイプがあるという。往年の強豪、故岩本薫九段もあっさり派だった。「これなら私の勝ちだった」と言われても「はい、それで私の負けでした」と無抵抗なので、相手は逆に困ったそうだ。
▼オタク同士の仮想戦記論戦も、感想戦と似たようなところがある。過去の戦争や紛争をめぐり、とことんあり得ないIFを持ち出して、自らの正当性を主張する。そんな馬鹿がいるかと思えば、「歴史にIFはあり得ない」と事実を客観的に分析する人もある。
前者の代表が「正論」や「主張」「産経抄」などで寝言を繰り返す産経であることは言うまでもない。時の政権にすれば、過去の事実に真摯に向き合い、更に現在の世論、風潮なども全部考察した結果の誠実な謝罪である。それをたかがネトウヨヒッキーや旧軍オタクの自己満足の為の政府攻撃の出汁にされては読者はたまったものではない。
▼今月18日付産経「正論」の教授客員教授藤岡信勝氏の殴り書きはそうしたネトウヨヒッキー達への媚(こび)に充分に売ってくれた。日韓併合後、教育とは名ばかりで形だけの「日本に都合のよいもの」だけを押し付けただけで相当酷いものだった事には一言も触れず、海外翻訳の基本図書にすら目を通していない事をさらけ出した。更に驚くべきは2009年教授職を降り、客員教授となってからも1年以上肩書きを詐称し*1、権威を笠に着てのさばっている。もっと恥ずかしい事に、その事を指摘した産経iza!ブログは何の連絡も無く強制閉鎖されてしまったという*2
▼相手、この場合のネトウヨヒッキーに対しても、ヘイトスピーチに無抵抗に従って媚を売るのが真摯(しんし)な態度ではない。感想戦の例でもわかるように、検証すべきはきちんと検証してこそ読者が真に納得できる。未来志向につながるのだろう。