日々雑論 管内閣はとりあえず存続ケテーイですな

とりあえず昨日の話題ですが、菅政権も首の皮一枚つながったようで、まあ良かった良かったと胸をなでおろしておる所です。それはなぜかと申しますとですね…
管内閣が中途半端に既存権益とつながっており、中途半端に既存権益を守ろうとしたが故に今の官−報−財−学−政の鉄の五角形があらわになり、その癒着ぶりが白日の下に晒され、そのデタラメぶりがこれだけ皆の知る所となった訳ですよ。
昔々その昔、といっても1年位前ですが、菅総理大臣と小沢元代表民主党総裁の座を争った事がありましたが、私は確かにこの時は「小沢氏でないと駄目だろうな」と思ってました。過去のエントリ見ていただければ分かりますし、この事を隠そうとは思いません。その理由は、管総理では既存権力とつながりが弱く、いいように利用されるだけだろう、と思っていたからです。皮肉にも、この「既存権力とのつながり」が弱く、各種権益と中途半端につながっていたために、情報統制や管制がグズグズになり、おかげで既存権益のデタラメ振りがこれ以上ない最悪の形で露出し続け、更にその綻びを取り繕うとして余計にボロを出す…という、膿出しにとしてはこれ以上無い位の最高の状況が続いております。
もし、もしですよ? これが小沢氏のような剛腕政治家ならと考えると…恐らく自身の手綱をフルに使い、既存権益を巧みに操り強引にねじ伏せた物と思われます。結果、一致団結の掛け声の下で見せ掛けだけの収束が行なわれ、比較的混乱も少なくかなり平穏無事に過ごせたかもしれませんが、知らない所で放射能汚染という時限爆弾が炸裂してくるのは間違いないでしょうし、ぽんぽん痛い安倍ちんなどであれば、金城鉄壁の既存権益集団が、官邸に何も知らせる事無く「つつがなく」収束してしまう事態も考えられます。勿論痛い目を見るのはわれわれ一般庶民です。少なくとも、菅政権は刻一刻と悪化する状態を、隠そうとすればするほどぼろが出るというまさにその一点において、政府及び公共機関の発表は信用できないという事実を我々に知らせてくれています。
えー、「国家は国民を守らない」というのは散々今まで言われ続けてきた事であり、また言われるたびに否定されている事でもありましたが、ここ数ヶ月の状況で、図らずも福島第一原発事故という最悪の原発事故において見事なまでに照明されているのは皆さんご存知の通りですが、この最悪の状況下であるという「事実」を知る事が出来る、というのは菅政権下での功績であると思ってもいいでしょう。まあ、まだもんじゅも常陽も六ヶ所村もハーイしてないよと言われればそうなんですが。
という訳で菅総理の続投を支持します。菅総理の役目はまだ終わっていません。菅総理大臣には官−財−政−報−学の鉄の5角形を徹底的に再起不能にしてもらいたい。それが出来るのは今しかなく、またそれを行なえるのは菅総理大臣だけでしょう。