日々雑論 う〜む微妙な判断というか現実的な判断といえばそうなんだけど

 17日に名古屋高裁で「イラクでの航空自衛隊の空輸活動は違憲判断」という事なんですが…
 どうも喉の奥に小骨が引っかかってる感じなんですよねえ。
 違憲だけど差し止め要求も損害賠償請求も発生しないという…まあ、順当に判断すればこのような内容が高裁で出たということは確かに認められるべきなんでしょうが…
 「憲法9条」判断に似たものを感じてしまうわけで。
 しかし、これで、小馬鹿にしていたとしか思えなかった小泉の
 「自衛隊が活動する地域は非戦闘地域である」
 とか
 「どこが非戦闘地域かと聞かれても、分かるわけがない」
 とかいう物言いはもう通じないわけで
 確かに「拘束力」のない「違憲」の「司法判断」が出ましたよ、というだけだから実際の活動においては「何も問題は無い」のだろうが、どちら側にも配慮した結果かなあという感じを受けるんですよねえこれが。しかし今までの判例では憲法判断に踏み込む事が無かったわけで、それを考えるとまあ、一歩前進かなと。だいぶ歯切れが悪いですが。
 で、各社の社説の題を見てみると…
 朝日 イラク判決―違憲とされた自衛隊派遣
 毎日 イラク空自違憲 あいまいな説明は許されない
 は安心して読めます。当たり前の論調です。ごく普通に読めば、ごく普通に憲法違反だよと言葉尻を捕らえることなくそのまま納得してしまう内容ですね。
 さて、お待ちかね爆裂新聞2紙の登場です。
 読売 兵輸送は武力行使ではない(4月18日付・読売社説)
 なんかトチ狂ったお題目ですねえ。兵達は観光旅行に行くわけでもあるまいし、どう考えても武力行使だと思うんですが…兵員達はバグダッド物見遊山にでも行くのでしょうか? 
 惨刑 【主張】空自派遣違憲判決 平和協力を否定するのか 
 何時もの事ながらなりふり構わずで暴れまくってます。兵員輸送が平和協力ですか? 武装暴力団の移動はボランティア活動である事を証明するのと同じ位無茶があるんですが間違ってますでしょうか?まあ、この2紙は中身も炸裂しっぱなしで呆れて物も言えないんですが…



【追記 2008/04/19】
航空自衛隊空幕長 田母神俊雄がこの違憲判断に対して「そんなの関係ねぇ」とマスコミの前でドスを効かせて啖呵を切ったそうです。
 どうやら…
バグダッドでの空輸活動」は「武装暴力団ハイヤー
というの事が、この若頭衆の発言で名実共に証明されてしまった様です。広域特定暴力団、「亜米利加組」へハイヤーを運転手付きで提供する「日ノ本愛国自衛会」といったところですね。公安の監視対象確定ですね