日々雑論 選挙でようやく政策が争点になりました。いいことです。

 えー、山口2区の補欠選挙ですが、痔罠党推薦の元国土交通省のーぱんしゃぶしゃぶ役人山本氏と、民主党推薦の平岡氏の争いになっております。
 既にvanacoralさんのブログや、かんすけさんのブログでも取り上げられておりますが、今まで痔罠党の地方戦略といえば、露骨に甘い餌をぶら下げ、利益誘導を図ることで票を獲得してきたわけです。 ですが、そのやり方にどうやら変化が訪れたようで。
 以下、21日のスポーツ報知から(以下、太字はこちらで加工)
 以下、前文抜粋します。

支持率低下にあえぐ福田康夫首相(71)が20日、衆院山口2区補選(27日投開票)の応援に駆け付けた。観衆の前で福田首相は「(後期高齢者)医療制度が」「ガソリン税が」などと、地元陣営がタブーとしてきた話題に次々と言及。場の空気を凍らせた。地元からのオファーなしに官邸主導で山口に乗り込んだ首相。選挙はまだ1週間あるが、地元関係者は「来ない方がよかった」と落胆していた。

 その瞬間、時が止まった。

 下松市で医療問題について話していた福田首相「お年寄りの医療はお金がかかる。若い人が支えてくれています。だけど(お年寄りも)少しくらい負担してくれてもいいじゃないのと各地で混乱を招いている後期高齢者医療制度に触れると、それまで拍手していた観衆の動きも笑顔もピタリと止まり、完全に空気が凍った。隣にいた候補者の山本繁太郎氏の顔も硬直していた。

 そんな状況も知らず、福田首相は、暫定税率の期限切れで下がったガソリン税についても「いつまで下げてるんですか?と聴衆に問いかけたが、返答はなくシーンと静まりかえったまま。「税金の不足分はどこでまかなうんですか? (野党は)答えがないんです」とぼやく始末。KY(空気の読めない)スピーチに横で、山本氏がフリーズしたままだった。

 各世論調査でも「ガソリン税再値上げ」「後期高齢者医療」に批判が高まり、内閣支持率低下の要因にもなっている。そんな空気を読んだ自民党陣営では「今回の選挙では『ガソリン税』と『後期高齢者医療』はタブー」との戦術を徹底。候補者の山本氏の口からは一度もその言葉は出なかった。

 首相はこの日、岩国市、光市、下松市の3か所で応援演説。同行した公明党太田昭宏代表(62)が「公明党の支援者の皆さんが来てくれた」と“動員”をにおわせたように、それぞれ5000人、2000人、3500人(陣営発表)が集まった。最初の2回は無難に演説していた首相だが、聴衆の多さに気をよくしたのか、最後にKY発言が出てしまった。

 もともと、首相が山口入りする予定はなかった。政府関係者によると「人気がないから呼ばれない」と報じられて焦った官邸が「世論調査で自民が追い上げていることを知って総理投入を敢行した」という。

 山本陣営も首相の発言について「意向が分からない。地元では争点にしてないのに…」と困惑気味。「今回もオファーしてないが、今後もないと思う」とぶ然。「これでは失敗。来ない方がよかった」との声も出た。

 民主党関係者によると、同党の調査では山本氏がわずかに逆転したという。だがこの日、時を止めた首相が、自民党に向いていた風をも止めてしまったのかもしれない。

 ◆民主は菅&蓮舫氏 首相と“ニアミス”

 民主党菅直人代表代行(61)と蓮舫参院議員(40)もこの日、下松市などを訪れ福田首相と“ニアミス”した。

 首相が演説して約1時間後に到着した菅氏と蓮舫氏。「税金は皆さんのために使われたんですか? 子供が10万円の小遣いを無駄遣いしてて、それを知ってもまだ10万円与えるようなバカなオヤジがどこにいる」。観衆は100人程度だったが、菅氏が例え話を交えてガソリン税の値下げの必要を説くと、蓮舫氏が横で笑顔を振りまいていた。

どうやら福田首相が現地入りするまでの痔罠党の戦略は「ガソリン税」「姥捨て制度」はタブーとされ、別の戦略として、痔罠党候補が国土交通省出身ののーぱんしゃぶしゃぶ官僚ということもあり、民間空港の建設への補助という露骨な利益誘導をメインに据えているようです。以下、夕刊フジより一部抜粋

自民陣営は「地域活性化」策として、地元が熱望する岩国飛行場の軍民共用化を訴えている。

 管轄する国交省OBの山本氏が立候補したことで、急に動き出したものだ。約170億円とされる総工費は国からの補助金交付金をあてにしている。この手法は、衆院議員を辞職して2月の岩国市長に当選した福田良彦市長が取った手法と同じ。福田市長は約35億円の新市庁舎事業の凍結を解除した。

 いつも思うのですが、政策で争える材料が無いからこうやって目の前に蜜をぶら下げて利益誘導し、選挙で勝つと「民意が〜」と開き直る痔罠党は本当に汚い。ですが今回、福田首相は政策も争点とし、「ガソリン税」「姥捨て制度」の是非を住民の目の前で説いています。やはりこれは一つの進歩だと思います。少なくとも「政策」でどちらかの優劣を判断してくれ、というのですから。 勿論ガソリン税や姥捨て制度がいいと言っているわけではなく、むしろ欠陥だらけの馬鹿制度に違いないのですが、今までそうやって「政策」で争ってきたというのを避けていた痔罠党がこうやって政策で争おうとしたことは進歩な訳で。
 今回も山口市長選と同様にありとあらゆるやり方を取ってくると思われますが、なんとかそんな逆風に負けずに「政策」で反映して争って欲しいものです。
耐震偽装問題の中心人物にしてのーぱんしゃぶしゃぶを堪能した国土交通省の元役人をのさばらせるわけにはいけませんしねえ。