日々雑論 どーもこんなに歴史修正主義がはびこるかねえ

 まー世の中を見ていると、「マンガ嫌韓流」だの「南京大虐殺まぼろし」だの、もー表紙を見ただけで読まなくても中身がわかっちゃってもうお腹いっぱいいらねえよこんなモンという、思わずげっぷが出るような買う価値はおろか手に取る価値も無い屑本が沢山出てますが。ドラえもんの未来グッズか何かでありましたね確か。「表紙を見るだけで中身がわかる」って奴。まさしくこれらの屑本はそんな感じなのでドラえもん要らずですねそーいう意味では。
 南京大虐殺にしろ三光作戦にしろシンガポール華僑大検証にしろ(あれ?シンガポールでの華僑大虐殺、通称シンガポール華僑大検証は否定してなかったんでしたっけ? どうなんだろ?)事実は事実なんだから否定なんか出来ないと思うんですが、なんでそれを認めないのかねえ、と思っちゃうわけです。南京大虐殺は計画性があったかどうかと言われると少し疑問が残りますが(むしろ南京という当時最大級の大都会に解き放たれた日本軍という名の近代兵装をした野獣の群がやりたい放題に略奪殺を行ったという認識のほうがしっくりくる)、シンガポール華僑大検証に到ってはこれは華僑の資材、財源を狙った計画性の非常に高いものであるという違いはありますが、過去、東アジア、東南アジアなどにおいて旧軍が略奪殺のやりたい放題を行い、更に敗色濃厚になると撤退を決め込み、今に到るまで非道行為に対しての黙秘を貫く。
 戦後、戦争否定論が大きく占めていたときでも、その大半は「東京大空襲」や「広島、長崎の原子爆弾投下」「特攻隊に代表されるわだつみ派」などで占められたように思いますが、どうも私はこれに違和感を感じていたのですね。「私達はアメリカにこれだけ酷くやられました。もうこのような事は起こしてはいけません。こんな事はいけないから戦争は絶対起こしてはいけません」…この話の展開にどうも違和感があったのです。「やられた側」はわかった。じゃあ「やった側としてはどうなの?」「やられるから駄目なら、やられなきゃいいの?」と思ったわけですね。まあ、米英に関しても最後通牒も宣戦布告もなしに戦闘行為をしてますし、何をかいわんやという気もしますけど。
 で、「やった側」としてどうだったのかを調べてみようと首を突っ込み始めましたが…調べれば調べるほどこれが本当に洒落にならなかった訳です。まず、「日清戦争」これは最初こそ対清国戦争でしたが、終わってみれば東学党の対地元農民軍が相手で、貧弱な武具の東学党を一方的に近代武装と訓練済みの軍隊で嬲り殺しただけだし、閔氏事件を含め、謀略と近代軍で強引に朝鮮半島を植民地化し、三一運動等を強引に押さえ込んだり…お世辞にも「合邦」等と言えた物じゃない。半島はおろか大陸でもほんとにやりたい放題やりまくって知らん振りじゃそりゃ怒るよなあ、とも思っちゃったりするんです。
 ただ、つい最近まではこんなに「歴史修正主義」なる捏造と妄想が表に出ることも無かったし、「澱盗と葬憎の会」とか、ネトウヨ既知外のデンパがこんなにも周囲に飛びかう事もなかったように思います。まあ、馬鹿曽根康弘が大元なんでしょうが、最近の虚夷済純一郎とか、安倍疹憎とかの影響が大きいのかもしれませんね。
 とりあえずここまで
参考資料

東学史―朝鮮民衆運動の記録 (東洋文庫 (174))

東学史―朝鮮民衆運動の記録 (東洋文庫 (174))