日々雑論 児童ポルノで最近いろいろあるけど
結論だけ言うと、スネークマンショーになってしまうのですよねこーいう問題は。言ってる事わかんねーという方もみえると思いますが、何が言いたいかというと、「いいものあればわるいものもある」を、それぞれの立場からそれぞれの思惑で連呼するだけになってしまうと思っちゃう訳で。
澁澤龍彦やハンス・ベルメール、金子國義や沢渡朔、片山健がクリアでロリ写真集やエロゲが駄目とか、稲垣足穂や風と木の歌はいいけどショタやBL本はやめてよね、とゆー感じになってしまうんですよねえ。なんでか全くわからないんだけど
ただ一つ確実に言える事としては、こういった問題は「権力が敵視しないもの、もしくは認められた物とそうでないもの」の差でしかないような気がしてならんのですわ。澁澤龍彦にしろ「サド裁判」で周囲に衝撃を与えたにもかかわらず、最高裁で有罪が言い渡されたときはそれから10年後、時代が既に変わっており、既に「悪徳の栄え」は修正版とはいえ普通に入手できるようになってたし
現に犯罪自体は昔と比べて減少傾向にあるのは皆さんご存知かと思いますし、俗に言う異常犯罪はどうかというと、主なものを挙げるとしてもピス健こと大西性次郎の変装犯罪や津山30人殺しなどを例に挙げるまでも無く、今も昔もそんなに変わらないかと思うんですよ。軽犯罪などでみても夢野久作の東京ルポなんか読んでると「あー、今も昔もそんなに変わらないねえ」という印象をよく受けますし。いっそのことその手の事をオープンにしてしまえば皆逆にしらけるからいいんでないかい?という話も無きにしも非ずなんですが、それをするにしても危険すぎる気もしないではないですしねえ。
まあ、アタシの立ち位置からすれば、「そうガタガタ言いなさんなエロゲやBL本で別に迷惑かけるわけでなし」という気持ちな訳だが、その理由として先程も挙げた「権力との関係」が一つ、あと、「多様化された嗜好へのガス抜き」としての関係があります。
pr3さんもご自身のエントリで仰られてますが、非常に難しい問題である事には間違いありません。問題は「良識」の名の下に「権力」が発生し、力で押さえつけようとするところにあるのではないかと思うのですが。
- 作者: 夢野久作
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1992/06
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (4件) を見る