日々雑論 南京虐殺よりも凄まじいなこれは…

 林博史シンガポール華僑粛清 日本軍はシンガポールで何をしたか」読了。おおよそ予想はついていたのだが…誤解を恐れずに言うのだが、これは南京大虐殺よりも確実に酷い。酷すぎる。何が酷いのかと言うと…「シンガポール攻略前」から「援蒋華僑」「富裕華僑」を標的にし、「検証」の名目で極めて機械的に殺戮を行っている。明らかに軍の命令のもとで事前に計画を練り、華僑の蓄財を収奪し、少女を慰安所へ強制あるいは騙して移動させ、収奪殺を行っている。
 軍令のもと、上記の行為がシステマティックに行われており、これを特に強調したいのだが、この、シンガポール大検証はシンガポールで英軍が降伏し、戦闘が終了した後で行われている!
 戦闘終了後、次々と機械的に一般庶民の殺戮、収奪行為が行われていたのだ。
以下、一部引用する。

シンガポールの華僑粛清は、戦場の興奮した状況下で行われたものではない。戦闘は既に終わっていた。戦闘後の混乱も収拾されつつあった。そうした中で実に冷静に計画され実行された大量殺人だった。殺された人々は武器を持たず、なんら抵抗しようともしない一般の民衆だった。

 今、シンガポールは手軽な海外観光スポットとして我々にとっても身近な存在であるかと思うのだが、我々にとってシンガポールがただそれだけの存在であるならば、あまりにも軽すぎるとしか思えないのだ。
 南京大虐殺の例もあり、ある程度の予想はついていたのだが、華僑大検証がここまで酷いとは思わなかったため、一寸上手く纏め切れない。もう少しして整理がつき次第取り上げたいと思う。