日々雑論 歴史修正主義に関する考察10 陰謀論と言うほどの物でもないけれど その3

 毎度毎度ぼちぼち続けていた陰謀論もどきも締めが近くなりました。
 1回目では「仮想敵国が見当たらなくなったここ10年位でまさに【ブワァッ】歴史修正主義が溢れ出た事」、2回目では「約10年位前に世界の投機マネーが日本にドドッと流れ込み、ササッと東南アジアへ行っちゃった関係で、日本バブル経済が弾けて国内不況に陥ったと同時に東南アジアの奇跡が起こり、それと奇妙にリンクしてるよね」といったような事を挙げた。
 で、ここに1回目と2回目のリンクを貼っておくので目を通しておいて貰わないとわかんなくなりますんでそこんとこ宜しく。
 3回目ですな。
 さて、戦後ずーっと自民党の文字通り1党独裁が続いてきた訳なのでございますが、それがひっくり返ったのは何時だったかと言うと…
 ちょいとぐーぐる先生にお尋ねしてみましょう。
 まず、片山内閣(社会・民主・国協連立)、芦田内閣(民主・社会・国協連立)が挙げられますが、この二名は占領下の総理大臣ですから調停役ですな。かの有名な吉田茂自由党、次の鳩山一郎日本民主党と続いて、この鳩山氏のときに自民党が出来上がります。で、そこからずーーーーーーーーーーーーっと飛ばして(だって全部自民党だし)大平氏が任期中に亡くなられた為伊東正義氏が臨時、またそれから鈴木善幸からまたずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと自民党が続いて、1993年に細川護熙(非自民・非共産8党派連立)で、やっとこさ自民がはじき出されます。実にこの間38年。
 この55年体制の間に、「南京大虐殺否定論」とか「歴史修正主義」だとか「百人斬り否定」だのと言った世迷言は殆ど聞こえておりませんし、また「国民党及び共産党プロパガンダ説」なる珍説も吹き上がった形跡はありません。*1 
 で、寝言が吹き上がったタイミングとして、ここ10年一寸と仮定してますが、その「ここ10年」の総理大臣を見てみますと…
 今が西暦2008年だから…
 橋本龍太郎(自民単独)、小渕恵三(自民・自由・公明連立)、ま、後はお察しの通り森とか小泉とか安倍とか福田ですな。この間ずっと自公で説明不要。
 自民党1党独裁がブッつぶれ、何とか復活した時期とほぼ重なっておるのですよ。 
 すげぇタイミング良過ぎと思いませんか? 
 その1 旧ソ連や中東問題の混乱時が一息ついた時
 その2 日本バブル崩壊と東南アジアバブルのタイミング
 その3 自民党がどーにか復活した時点
 この三つを見てみると「歴史修正主義」がヒステリックに叫ばれだしたときとあまりにも重なって来ないかい?
 で、更に加えて言うならば、官僚、政治家、大企業の鉄の3角形はこの間、全然びくともしてないんですよ。第4の角である報道については早警戦以後、急成長するけども、それと同時に面白みも急に無くなってきますしね。
 なんかこうやって考えるとただの状況証拠しかないんで陰謀論その物としか言いようが無くてアレなんですが、どー考えてもやっぱなんか裏がありそうな臭いがプンプンするわけで。 
 まだもう少しだけ続きます。ぼちぼち進めますので我慢してね。続きは次回(笑)

*1:その代りソ連が攻めて来るとかフセインが石油を牛耳るとかの変な寝言はそこらじゅうにあふれてましたけどね