日々雑論[ネトウヨ][オタク][ネタ] 悪趣味の帝国 その2

 てなわけで、3回にわたって丸山眞男の論文を紹介してみましたが、見事に今でも通用するところが凄いですねえと思う訳です。よくよく世間を見渡してみるに、いわゆる擬似インテリ、まぁ、インテリモドキとでもしておきますが、これがほんとーに増えた。このインテリモドキが増殖した理由は色々考えられますが、識字率などの基本学力の高さに比べて基本知識が欠落しているにもかかわらずその事に対して全く気にしていない事による応用学力の低さ、生涯学問の普及の低さにあるんじゃないかなーと思ったりする訳で。
 今は当時と違ってぐーぐる先生ややほー教授などに色々教えていただけるおかげで手軽に情報の取得やネタ拾いを行う事が出来ますが、それが逆に悪影響を催している気がするんですな。社会に適応できるエリートを作り出そうとした「管理教育」がただのロボットを生み出しただけにとどまり、「管理教育」の反省から導き出された「ゆとり教育」が愚鈍なガキを量産しただけに終わったようにね。
 で、表題に戻りますが。
 隣国を蔑視し歴史修正主義を連発する愚者を見てると、連中が本気で言っており、更に自分自身がいっぱしのインテリぶっているところに「例えようも無い悪趣味」を感じ取れる訳で。やほーのニュースコメとかizaのブログとか見てるとよ〜く判りすぎるくらいに判るんだけど、まあ、非常にわかりやすい例で某産経新聞客員記者の北京オリンピック開催式の演出に関する否定エントリなんか見てると誠に香ばしい湯気でむせ返ってしまいそうだっだしね。
 どーも過剰演出を叩いているようだが、そんな事言ったらレニ・リーフェンシュタールが撮ったベルリンオリンピック記録映像や、市川崑監督の東京オリンピックの記録も否定しなきゃならんと思うのだが、ついぞそれらに関連したものは見られなかったし、第一それ以前に開催数ヶ月前までは声高くボイコットや開催否定を叫んでいたにもかかわらず、開催するや否や金メダルや銀メダルがどうのとか、判定が有利不利だとか叫んでいる。で、つい数ヶ月前にマスコミ含めて自身が何を言っていたのか全く機にしていないときたもんだ。同じ悪趣味でも当人が「悪趣味である事」を計算して演じている場合、感心するか鼻につくかのどっちかなのだが、連中の場合は「本気で信じて」動いているだけに余計に性質が悪く感じてしまう。
 まあ、というわけで、連中を分類してみると…
 【インテリモドキ】
 種目:擬似インテリ目憂國類
 生育地及び分布:ニッポソ
 概要:ニッポソにおいて広く分布し、主にネットやメディアに生息している。生物学的なこと自体は特筆するものは無いが、研究に値するのはその生活様式、ロジック構築などの生態である。人間に非常に近いのでホモサピエンスの亜種と思われていたが、最近の研究によって人間ではないという結論に落ち着いている。人間とは思えない、奇妙にかけ離れた言動を常日頃から行っており、周囲の失笑と味わっている。
 生態:先ほどにも述べたように、生物学的な面では特筆するべき物は余り無いが、生活様式に関してはかなり特殊であり、今後も定期的な研究を継続する必要がある。主にテレビやインターネットなどを使って情報を取捨選択し、詳しくもとの文献に触れようともせずに『時流』に乗ったつもりでいっぱしのインテリ面を曝しているため、間違いなどを指摘されるとますます態度を硬化させ、同族同士で群を成す傾向が強くなる。

とまあ、こんなところか。

【2008.9.21 22:28】追記
インテリモドキの項目を登録してみました。