日々雑論[死刑廃止問題] うーむ、やっぱり死刑はいかんね。

 朝、出勤前にぼけっとテレビを見ていたら、名古屋での闇サイトのOL殺人事件の公判がニュースになっていた。
 名古屋地裁で闇サイトによるOL殺人事件の公判がありましたが、被害者の親御さんが極刑を望むと言う気持ちもわかる、のだが…
 やっぱり死刑って意味ねえな、としか思えないんだねこれが。
 何が言いたいのかというと…
 この3人の行為と発想があまりにも軽すぎるんだな。
 なんか街中で女の子をナンパしてドライブに行くような感覚で犯罪計画を実行してるんだよなという印象しか受けないのだ。明らかに「自らの犯した行為」と「それに対するリスク」を秤にかけて行っている印象ではない。という事は、どれだけ公開処刑が行われてもそれが「大衆娯楽としての公開処刑」である以上、あくまでも「娯楽」でしかなく、犯罪を犯す側に「自分は大丈夫」という意識が働く限り意味が無い。
 もっと判りやすく言ってやる。
 いくら国が犯罪抑止目的で「公開処刑」を行おうとも、犯罪を犯す側は「あいつは馬鹿だから捕まりやがったがオレは大丈夫」という発想しかないので全く意味が無い、という事だ。
 まあ、最近のこの手の裁判がただの娯楽に陥っている以上、最近の厳罰化、公開化から恐らくこの3人にも極刑が下されるのだろうし、極刑決定のニュースを見た沢山の人が溜飲を下げるに違いない。更に加えて死刑を廃止すると抑止力が弱くなり犯罪が増えるという意見に対しては、「殆どの人間が犯罪に対するリスク計算が出来ており、犯罪を犯すのはリスクマネジメントの出来てない人間」であるためこれも根拠としては非常に頼りない。
 ならどーすりゃいいんだオラ?と聞こえてきそうな気がするが、今の段階では3食昼寝付きで公共奉仕の懲役刑でもさせればええんでないかい?という気がしている。防護服無しでの原子力発電所内部の掃除とか、病に困っている人に無償で臓器を提供させるとか。まあこれは一種の冗談だけど。
 冗談はさておいて、累積刑なんかはいい発想ではないかと思った。結果1000年を越える懲役刑になってもそれはそれでいいのではないか。流石に1000年を越える懲役刑ではいくら恩赦で減刑されてもまず生きてるうちは娑婆に出れないしね。