日々雑論 一知半解氏はいったい何が言いたいのだろう?

 まあ基本的にここは左翼面白主義者の腐れ毒吐きサイトであって、それ以上でもそれ以下でもないので他所様のサイトの内容にはあまり首を突っ込まない事にしているのだが…
 id:Apeman氏のサイトでのエントリのコメ欄で、HN:一知半解氏がコメントを残しているのだが、何が言いたいのかあまりにもよく解らないし、一体何をしたいのかもよく解らないのでここで考えてみようかと。
 更に加えて前にこっちでコメを残した方と同一人物でもあるのだが、こちらの問いには一切答えずスルーしてしまい、向うの問いに必死に答えていたにもかかわらず焦点を掏り返られてしまい馬鹿馬鹿しくなってしまったという事もあるので全く関係ないわけでもないしね。

一知半解 2008/12/18 20:14
Apemanさん、こんばんは。久々にコメントいたします。

>被告の本多勝一氏を含む研究者らは両少尉の「百人斬り」の多くが実態としては「据物斬り」であって白兵戦での成果ではない、ということを明らかにしてきた…

両少尉が「据え物斬り」した事実が明らか…だと貴方は主張されてますが、何を根拠にそう仰るのでしょうね?

残念ながら私は存じてないので、その両少尉が「据え物斬り」したのが明らか…という根拠を御教授いただけますか。宜しくお願いします。

と最初に質問しているんだけど

誤解されているようですが、私は据え物斬りが全く無かった…とは主張していません。

となってくる訳で。
おいおい、最初といってる事違うじゃんか。
更に人間の首の据え物斬り云々に関してだが、ではシンガポール軍政の例で見てみることにしてみよう。シンガポール華僑大検証の後、軍政中の出来事であるが抜粋してみる。

バタワース広場を通りかかると、大群衆を目にした。何だろうと近づくと、ベンガル人の男が長髪の中国人の首を掴んでいる。その首の前には掘りたての穴が見えた。バタワースの憲兵隊長で、鈴木という痩せぎすの日本人が刀を手にその前に立っていた。鈴木は刀を構え、日本語で何かつぶやいた。そして中国人の首を切り落とした。血が噴出した。鈴木は残った体を穴に蹴り入れた(略)
リー・クーンチョイ「南洋華人」より一部抜粋

シンガポール華僑粛清 林博史より一部抜粋したが、どうみても据え物斬りですぜこれ。
で、日本刀3人斬り限界説?なるものがあるらしいのでお願いウィキ先生して、日本刀VSブローニングの項目をコピペして、ブローニングM2重機関銃の吐き出す12.7mmNATO弾ですら6発も耐えうる(因みに.45ACP弾ではいくらやっても刃こぼれせず日本刀の圧勝)事実を出したら、

上記のosahuneさんの例示も、好条件を与えれば凄い数値を示すことができるというだけのものでしょう。

と来たもんだ。
ならという訳で、ここでは平岡正明「キネマ三国志」より一部引用するが

石川英輔って言う人の「大江戸テクノロジー事情」に種子島銃の分析が非常に詳しいんですよ(略)これは堺の国友衆に言わせると、日本刀を作る技術に比べたらあんなもの簡単なんだって。問題は火薬のバックファイヤーをどうやって防ぐか。それはねじ込めばいいわけ。鉄の棒に鉄板を捲くんだけど、それを作るのは日本刀の七枚重ねの技術に比べたらチャチなもんなんだそうですよ(略)

で、ここからが本題なのだけど、例の100人斬り裁判は東京日日新聞(現・毎日新聞)の両少尉に対する「名誉毀損」を争っていた筈だ。もう一度繰り返すが100人斬りの位置づけは、敗戦後、南京における一連の大虐殺行為の象徴としてクローズアップされた事から来ているというだけであって、もし立場や位置づけが変われば掌を返したようにこの二人の行為を勇気溢れる英雄的行為として賞賛した筈なんだ。
何故かって?
そうでなきゃ名だたる武勇伝として当時成立しないだろう?
そうでなきゃ百人斬りの歌なんで出来ないだろう?
もし、名誉毀損というならば横浜事件」なんか名誉毀損の最たる物だぜ?何でスルーなんだ?立ち位置が違うだけで同じじゃねえか?
で、結局何が言いたいかという事なんだが、当時の日本人殆どの認識として、「中国人は人にあらず」という中国人に対しての侮蔑極まりない感情が下敷きにあり、この下敷きの元にして、大陸の方々の生活を破壊し、略奪犯殺しまくったという紛れもない事実が存在し、その象徴として、こぼうが虫をバラして遊ぶ感覚で首の斬り落し競争をした大多数の軍人の中で2人の名前が「たまたま」クローズアップされてしまったと考えるのが妥当だろう。
で、100人斬りを事実無根とするには無理がありすぎるし、まず第一にそれを匂わせる証拠は何一つ出ていない。だって得意満面で吹聴してるんだから。そうやって見ていくと、日本は欧米にもなれなければアジアにも溶け込めない、いわば世界の孤児一歩手前であるという、また違った意味で面白い見方が出てくるんだけど、それについてはまた次回という事で。