日々雑論 一知半解氏は何が言いたいんだろう?の続き

 普段あんまり他所様のブログやサイトに首突っ込まない癖になんで2回も続けて関わっちゃうのかというと、こっちの話を華麗に無視した癖しやがって、というのが大いにあったりするんだけど(笑)そんな事は小さい事なので放っておいて良いとして、教えてウィキ先生で日本刀の記事を読んだからというのが一番大きかったりする訳で。丁度id:Apemanさんの所に一知半解氏が喰らいついている事だし、拳銃と重機関銃の運動力をきっちりしといた方がよいとも思われたりする。
 で、肝心要の部分をお願いウィキ先生で抜き出してみましょう

[編集] テレビ番組によるその検証
トリビアの泉
2004年(平成16年)の夏頃に放送された実験結果。テレビというメディアの性質上、過剰な演出が入っている可能性はある。また対照実験を行っていない為、他の刀剣との比較はできない事も明記しておく。

日本刀 VS 拳銃(コルトガバメントM1911A1
日本刀の刃に向けて、垂直に弾丸を撃ち込む実験。いくら撃っても弾丸は両断され、全く刃こぼれしなかった。この拳銃の弾丸の直径は11.43mmで重量は約15gあり弾速が約250m/sであることから、初活力が約500Jと算出される。この弾丸が射手から見て左回転をしながら日本刀の刃に衝突するのにもかかわらず全く刃こぼれをしない事は、日本刀の切れ味の一つの証明としている。これに対して、「鋼」vs「鉛」という素材の単なる物理的強度実験とする意見。さらには、固定されている日本刀が強力な運動エネルギーを持っている弾丸に対して圧勝している、という運動量的観点からの再反論もある。
日本刀 VS ウォータージェット(水圧の刃)
日本刀の刃に向けて、垂直にウォータージェットを噴射する実験。キズ一つ無く、無事に通過する。同じ条件で実験された包丁は真っ二つになっていた。
日本刀 VS マシンガン(重機関銃ブローニングM2)
日本刀の刃に向けて、垂直に重機関銃の12.7x99mm NATO弾を撃ち込む実験。ここで使用されたブローニングM2はもともと大口径の機関銃である。現在でも装甲車等の装甲目標への攻撃や障害物を貫通させて敵を倒す目的に使われる。その弾薬は拳銃弾やライフルよりはるかに大きく、比較にならない威力(この場合は刃への衝撃力および刃に与えられる捻り)だった、結果は、六発まで耐えたが、刀身が一気に削られ、真二つにちぎり折れる。安全のため後ろに置かれていたコンクリートの壁はこなごなに壊れる。弾頭素材・外皮が銅製(フルメタルジャケット)であったかどうかは不明。

で、文章だけでは解り辛いと思うので、実際に数値で見てみましょう。
単位をジュール(初速の2乗×弾頭重量÷2000)で表してみることにします。
45ACP弾(コルトガバメント)弾頭15g 初速秒速250mで計算

威力は約465J
12.7mmNATO弾(ブローニングM2重機関銃)弾頭48.5g 初速秒速838mで計算

威力は約17029J
ちなみに、音速(マッハ)ですが、1秒間に364m移動すると音速を超えたことになりますので、ブローニング重機関銃の場合ですとマッハ2程度となりますね。刀の刃の部分でしか検証してないという意見もありますが、これについては実務利用目的(突いたり斬ったり刺したり)を考えると平らな部分で実務利用を行うとは考えにくいので無視します。
ブローニングM2重機関銃といえば、装甲車両を装甲ごとぶち抜いて無力化するために開発された重機関銃の定番中の定番であり、人間様なんざ一発当たれば速攻でミンチです。そんなんを6発も喰らって耐えうる日本刀って、たかが肉と油斬っただけで斬れなくなる様な、そんなに弱いのかねと思っちゃうんだけど。