日々雑論 ウサンクサイケイ抄2月18日

ウサンクサイケイ抄2月18日

 貧すれば鈍するとはよく言ったもので、麻生政権はやることなすことうまくいかない。クリントン国務長官が「麻生首相を外国人首脳として初めてホワイトハウスに招待する」とおみやげを持って来日したのに、「盟友」の失態が帳消しにしてしまった。
 ▼中川昭一財務相G7での失態は、決して小さなミスではない。体調がすぐれず、強い薬を飲んだと弁解するなら、酒は一滴も飲まないという最低限の我慢さえすれば防げたはずだ。宰相の座を狙おうかという人物が、これでは心もとない。大臣辞任も致し方あるまい。
 ▼麻生政権のあまりの低空飛行ぶりに、「最近の政治家は2世、3世ばかりで小粒になったもんだ」というお父さんたちの嘆きを新橋あたりの居酒屋でよく耳にするようになった。政治家の側も「1つの選挙区から3人以上当選した中選挙区制時代の方が個性的な代議士が多かった」と愚痴る御仁が少なくない。
 ▼小欄も最近、ちまちました国会議員が増殖しているとは感じているが、政治家個人や選挙制度のせいだけにするのは、フェアではなかろう。財界人にしろ文化人にしろ昔の方がスケールの大きい人が多かった。
 ▼原因はさまざまあろうが、個性的な人物が現れてもちょっとしたミスやスキャンダルを起こせば、辞めるまでたたき続けるメディアの習性も「一億小人物化」に拍車をかけている気がする。これでは、出る杭(くい)も出なくなる。
 ▼今さら記者会見での醜態を取り消すことはできないが、中川氏は外国にはっきりとモノを言える数少ない政治家だ。55歳で隠居するのはまだまだ早い。大酒飲みが改心する落語の「芝浜」ではないが、今日からきっぱり断酒して、一議員として国民のためにしっかり働いてほしい。

ウサンクサイケイ抄2月18日(改訂版) 
 貧すれば鈍するとはよく言ったもので、麻生政権はやることなすことうまくいかないのも、最初の人選自体、いや小泉元総理大臣以後の自民党の存在自体が間違っているのだから仕方がない。クリントン国務長官が「麻生首相を外国人首脳として初めてホワイトハウスに招待する」とおみやげを持って来日したのに、「無能な味方」の失態が帳消しどころか非常に大きな失点にしてしまった。
 ▼中川昭一財務相G7での失態は、決して小さなミスではない。体調がすぐれず、強い薬を飲んだと弁解するなら、酒なんか飲まなくても各種の薬だけでバッドトリップできるのだから強い薬を飲まなければならないほど調子が悪い状態であれば代役を立てて治療に専念するなどの対策を立てられたはずだ。宰相の座を狙おうかという人物が、これでは呆れて物も言えない。大臣辞任も遅すぎるというより、大臣になれた事自体が不思議である。 
 ▼麻生政権の立て続けの自爆による墜落寸前ぶりに、「最近の自民党は安倍にしろ福田にしろ麻生にしろ2世、3世ばかりで無能の屑ばかりになったもんだ」というお父さんたちの嘆きを新橋あたりの居酒屋でよく耳にするようになった。政治家の側も「1つの選挙区から3人以上当選した中選挙区制時代の方が個性的な代議士が多かった」と愚痴る御仁が少なくないが、それももともと自民党を中心とした政策である。 
 ▼小欄も最近、ちまちました国会議員が増殖しているとは感じているが、政治家個人や選挙制度のせいだけにするのは、フェアではなかろう。財界人にしろ文化人にしろ昔の方がスケールの大きい人が多かったと感じるのはただの妄想であり現実を見ていない。 
 ▼原因はさまざまあろうが、個性的な人物が現れてもちょっとしたミスやスキャンダルを起こせば、辞めるまでたたき続けるメディアの習性も「一億小人物化」に拍車をかけている気がする。これでは、出る杭(くい)も出なくなるとか言ってる割には小泉純一郎元総理大臣や石原慎太郎都知事橋下徹府知事など、メディアを最大限に利用した煽動型の独裁者が、その様々な失敗や破綻が明らかになりつつあるにも拘らず未だに一部で高い人気を得ており平然とのさばっている。 
 ▼今さら記者会見での醜態を取り消すことはできないが、中川氏は外国にはっきりとモノを言えてもその責任を全く取らない、数多によく居る無責任政治家だ。55歳で戦略的撤退をして責任逃れするのはまだまだ早い。大酒飲みが改心する落語の「芝浜」ではないが、今日からきっぱり責任を問う形で議員を辞職し、頭を丸めてどっかの寺にでも隠遁して欲しい。



 まークスリのちゃんぽんでバッドトリップは、あちきも職場で無理に風邪を抑え込もうとしてやっちまった事ありますから情状酌量の余地があるにしても、酒飲んじゃいかんわなぁ。さらにそんなきつい薬飲みながらの政務執行能力は大丈夫か?という点もあるわけで、ここは一つご本人の健康維持のためにもとっとと政治畑から引退して変な食事療法の宣伝と伝道*1でも始めてもらったほうが(以下略)