日々雑論 たまにゃあ息抜きも必要ですな。
まあ、という訳で、ウサンクサイケイウォチもちと飽きたし、かといって今は出先なので手持ちの資料も何も無い状態でいろいろ言及するのもちと勇気がいるので、ここはコーヒーブレイクと言う事で、少し肩の力を抜いて漫画の話でも取り上げようかと。必要な事は漫画から学べますという事例のひとつです。
森山塔といえばある一定世代以上の年代には心の奥底に潜むトラウマというか深く黒い欲望が疼くと言うか、まあそーいう漫画家だった訳だけど、今では森山塔は知らなくても山本直樹なら知っている方も多いのではないだろうか?
最近だと連合赤軍を題材にした「Red」等も執筆していたりして、今では社会派のイメージが非常に強いんだけど、本当に驚いたのは「僕らはみんな生きている」(ビックコミックスピリッツ連載 連載終了完結)を読んだときだった。
とある東南アジアの小国に単身赴任した主人公の悲喜劇を見事なまでに描ききった良作だが、日本のODAというもののカラクリとか、まぁそれまで結構簡単に素通りしていたものの影が忍び寄って来るほどの戦慄を感じたのを覚えている。話の展開はダークそのもので、まー海外の単身赴任はこんだけ苦労してるんだなーとも思いつつ、当時読み進めていった記憶がある。
まー、キツイ漫画だけでもつらいので、比較的読みやすいものもあげようか。というわけで、「現在官僚系 もふ」(ビックコミックスピリッツ連載 連載終了完結)もあげてみる。まあ、こっちは三流私大のノンポリ学生が、偶然(じゃないんだけど)キャリア官僚試験を突破して、財務省に配属されちゃった!てな感じで進んでゆく。まあ、ご多聞にもれずダークな展開もあったりあったりするんだけど、基本が「何も知らない主人公が何も知らないがゆえに影響力を増してゆく」というストーリーテリングの王道を突っ走っているので楽しく読む事ができるはずだ。
まー下手なウサンクサイケイ新聞とかウサンクサイケイiza!の胡散臭い各種コラムとか腐れ張り型花岡の腐れコラムとかデンパあびるんこと阿比留デンパコラムとかに脳をやられるよりかは遥かに充実した気になる事請け合いです。まだ未読の方は騙されたと思って一読をお勧めします。
僕らはみんな生きている 1 いらっしゃいませ (ビッグコミックス)
- 作者: 一色伸幸,山本直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1992/11
- メディア: 単行本
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- 作者: 鍋田吉郎,並木洋美
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/06/30
- メディア: コミック
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