日々雑論 歴史修正主義に関する考察 28 日本「だけ」が本当に悪いのか(実際悪いんだけどね) 番外編

 まー、いいかげん鬱陶しくて敵わんのが自称保守の阿呆守連中なんだけど、ただの面白主義者の視点で言わせてもらえば日本文化だって伊藤若冲や亀岡規礼なんかの江戸奇想派に代表されるサプライズが沢山あるし、下世話な話になるけども、エロでいっても伊藤晴雨なんかの責絵に代表される淫靡さなんかは、西洋のあっけらかんとしたスポーツの延長線上でのエロでは語りつくせない味わいがあり「いいものだ」と心から感心したりできるんだが、それはさておき。
 まあ、赤松啓介の著作なんかを読んでみるとつとに思うのが、日本の「異種に対するあからさまな敵意と徹底的な排除」という面というか特徴というか、これは中上健次を読んでいても思う事なんだけど、阿呆守の連中がそれを隠そうともせずにこれ見よがしに吹き上がらせて得意満面としているというのは最近現れてきた傾向だねと思う訳で。
 何が言いたいのかと言いますとですね、在日フィリピン人のカルデロンさん一家の件に対する阿呆守連中の変な電話攻撃やらFAX攻撃やらを見聞きして改めて感じた事なんですわ。

東京入管、フィリピン人一家の期限を再延長
2月27日11時59分配信 読売新聞
 不法滞在で国外退去処分が確定し、在留特別許可を求めている埼玉県蕨市のフィリピン人、カルデロン・アラン・クルズさん(36)一家について、東京入国管理局は27日、拘束を猶予する仮放免期限を来月9日まで再び延長し、この日出頭したアランさん夫妻に、次の期限までに帰国日を決めなければ強制送還する方針を伝えた。
 法務省は、日本語しか話せない長女のり子さん(13)を含む一家全員の帰国か、のり子さんだけを日本に残すかを選び、帰国日を決めるよう求めていた。今月13日の期限が27日まで延長されたが、夫妻はこの日、帰国日を決めずに出頭していた。
 期限の再延長を受け、東京・霞が関で記者会見を開いた夫妻は「3人で日本に残りたいという気持ちは変わらない」と訴えた。
最終更新:2月27日11時59分

 日本のSMの特徴として「差別の快楽」が重要な位置を占めているのは前のエントリでも挙げたと思うんだけど、近年の代表例でいけば「腐れ男根」花岡信昭の米軍少女暴行事件に対するセカンドレイプエントリであったりする訳で、「妙にもっともらしい理屈を付けて上から目線でいらん説教たれて相手を貶める事で優越感を味わう」という、「差別の快楽」を挙げるのにこれ以上無い事例な訳だけど、一昔はそういった「あまり褒められない特徴」は表に出てこなかった気がする。
 まあ「表に出さない事」も含めて、「異種に対するあからさまな差別」というのは「ムラ」という共同体を守る手段の一つにも思える訳だが、こういった一連のことを改めて見るに、「あぁ、阿呆守ってのは陰険かつ品性下劣なサディストなんだなぁ」と妙な味わいと本性見たり前世魔人な訳で。 
 この「ムラ的性質」から来る「差別の快楽」こそが、日本人を「日本人」として機能している証ではないだろうかと思う訳だ。「自分の置かれている立場、地位などを利用してより弱い立場に居る相手を嬲り者にする」という日本独特の淫靡な差別の快楽の図式が、このカルデロンのり子さんの件からいとも容易く読み取れてしまうのだ。
 そうやって見ていくと、阿呆守連中の一連の行動は、ただのレイシズムで終わらない、もっと性質の悪いものを感じてしまうのだがその辺どうなんだろうか?