日々雑論 ウサンクサイケイ抄3月10日

 朝日新聞には、ときどき不思議な記事が載る。7日付朝刊1面の記事もそうだった。前日には、西松建設の違法献金事件で、「政府高官」が「自民党側は立件できない」と発言したことを伝えていた。その高官が、発言を否定したというのだ。朝日としては、高官の名前を出していない。ところが記事はこう続く。
 ▼「民主党はこの政府高官を前警察庁長官で官僚トップの漆間(うるま)巌官房副長官とみて、週明けの国会で追及する」。名前を明らかにしたのは、朝日ではなく、民主党ということになっている。同業者としては、うまいやり方だと感心もするが、首をひねった読者も少なくないだろう。
 ▼その漆間氏が、きのうの記者会見で、「私と私の秘書官の記憶を突き合わせた結果、そういう発言はしたことはないということになった」と釈明した。一方、漆間氏に取材した複数の社が、細かい表現の違いがあるだけで、内容は確認しているという。どうも漆間氏の分が悪いようだ。
 ▼前警察庁長官が事件に言及すること自体、軽率のそしりを免れない。「誤って報道された」と述べて漆間氏をかばおうとした麻生太郎首相も同様だ。とはいえ、あくまで本筋は、小沢一郎民主党代表の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件だ。
 ▼ひとつ気になるのは、民主党と一部メディアが、漆間氏の発言をことさら問題視する目的だ。総選挙を前にして、小沢氏側に捜査の手を伸ばした「国策捜査」といった印象を国民に与え、「小沢問題」を矮小(わいしょう)化したいのかもしれない。
 ▼国策捜査か否か、東京地検特捜部の捜査が進めば、はっきりする。少なくとも小欄には信じられない。迷走を続ける麻生政権に、そんな荒業を仕掛ける知略があるなんて。

ウサンクサイケイ抄3月10日(改訂版) 
胡散臭い新聞の代表格であるウサンクサイケイ新聞こと産経新聞ほどではないが、朝日新聞には、ときどき不思議な記事が載る。7日付朝刊1面の記事もそうだった。まあ、不思議な記事と不思議な主張と不思議な嘘の載る産経新聞よりはましだが、どっちもどっちである。前日には、西松建設の違法献金事件で、「政府高官」が「自民党側は立件できない」と発言したことを伝えていた。その高官が、発言を否定したというのだ。朝日としては、高官の名前を出していない。ところが記事はこう続く。
 ▼「民主党はこの政府高官を前警察庁長官で官僚トップの漆間(うるま)巌官房副長官とみて、週明けの国会で追及する」。名前を明らかにしたのは、朝日ではなく、民主党ということになっている。同業者としては、うまいやり方だと感心もするが、記事ソースを「その筋」や「関係者」で誤魔化す産経新聞の何時ものやり方よりは遥かに好感が持てる。
 ▼その漆間氏が、きのうの記者会見で、「私と私の秘書官の記憶を突き合わせた結果、そういう発言はしたことはないということになった」と釈明した。一方、漆間氏に取材した複数の社が、細かい表現の違いがあるだけで、内容は確認しているという。産経以外の各社が揃って同様の記事を出しているため、産経だけ仲間はずれにされており、パワハラならぬポリティクスハラスメントともいえるだろうが所詮産経新聞などその程度の(ryk)(嘲)
 ▼前警察庁長官が事件に言及すること自体、軽率のそしりを免れない。「誤って報道された」と述べて漆間氏をかばおうとした麻生太郎首相も同様だ。とはいえ、あくまで本筋は、小沢一郎民主党代表の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件だと、ナントカの一つ覚えのように決まりきった呪文を唱えてみよう。もともと小沢氏も自民党の出だしね。 
 ▼ひとつ気になるのは、民主党と、産経新聞以外のほぼ全部のメディアが、漆間氏の発言をことさら問題視する目的だ。総選挙を前にして、小沢氏側に捜査の手を伸ばした「国策捜査」といった印象を国民に与え、「小沢問題」を矮小(わいしょう)化したいのかもしれない、と思い切り脳内妄想を張り巡らして、思いに浸る様な暇潰しもたまには必要だ。 
 ▼国策捜査か否か、東京地検特捜部の捜査が進めば、はっきりする。少なくとも自民党と大企業様に媚を売り捲くる御用達新聞であり、所詮カルトメディアでしかない産経の一コラムに過ぎない小欄は信じたくない。迷走を続ける麻生政権に、そんな荒業を仕掛ける知略があるなんて。



結局麻生政権は無能の集合体だからそこまでの頭はねぇよ(嘲)って事が言いたいんですね。わかります。