日々雑論 ウサンクサイケイ抄7月30日

ウサンクサイケイ抄7月30日(元版)
小泉純一郎首相はイチローを思い起こさせる。投げられた球をすべて打ち返すことができる」。平成14年2月に来日したブッシュ米大統領は、国会演説のなかで、小泉首相に最大限の賛辞を贈った。イチロー選手のほか、新渡戸稲造の言葉や福沢諭吉の功績なども取り上げていた。

 ▼相手国の文化や歴史のエピソードを巧みに織り交ぜる、米大統領の演説には、しばしば感心させられる。ワシントンで開かれていた米中戦略対話の冒頭で行われたオバマ大統領の演説で、引用されたのは、中国の思想家、孟子の一節だった。

 ▼「山中の小道は、人が通ってこその道となる。しばらく通らなければ、茅(かや)でふさがれてしまう」。これだけなら、米中間の対話の重要性を強調しているととれる。ところが原文には続きがあった。「いま茅があなたの心をふさいでいる」と、実は孟子が弟子をしかっているのだ。

 ▼中国通の山本秀也ワシントン総局長によれば、中国では、本当に伝えたい字句をあえて省略する修辞法があるという。と、すれば、オバマ大統領は、「米中関係は世界のどの2国間関係より重要だ」と持ち上げながらも、軍備拡大や人権問題で、中国がとる頑(かたく)なな姿勢を、きちんと批判していることになる。

 ▼外交とは本来、こういうものだ。世界の亡命ウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長の来日について、案の定、中国政府は、「強烈な不満」を表明して、横やりを入れてきた。

 ▼日本政府も米国に倣って、孟子の引用で中国に猛省を促したらどうだろう。孟子は梁の国の恵王に、「仁者に敵なし」、つまり利益ではなく仁義で国を治めよ、と説いた。逆の政治が、新疆ウイグル自治区の暴動を招いたのだ。

ウサンクサイケイ抄7月30日(改訂版)
小泉純一郎首相はイチローを思い起こさせる。投げられた球をすべて打ち返すことができる」。平成14年2月に来日した、自国民をイラク戦争の泥沼に引きずり込み、カトリーナハリケーン災害に為す術なく無能を曝け出し、結果世界経済をガタガタにさせたアメリカの人食い大統領、通称白いアミンことブッシュ米大統領は、国会演説のなかで、小泉首相に最大限の賛辞を贈ったようだが、数ある独裁者の中でも小泉元首相に関しては、ポルトガルの独裁者、サラザール博士位は評価されてしかるべきかも知れない。イチロー選手のほか、新渡戸稲造の言葉や福沢諭吉の功績なども取り上げていた。

 ▼相手国の文化や歴史のエピソードを巧みに織り交ぜる、米大統領の演説には、しばしば感心させられる。ワシントンで開かれていた米中戦略対話の冒頭で行われたオバマ大統領の演説で、引用されたのは、中国の思想家、孟子の一節だった。

 ▼「山中の小道は、人が通ってこその道となる。しばらく通らなければ、茅(かや)でふさがれてしまう」。これだけなら、米中間の対話の重要性を強調しているととれる。ところが原文には続きがあった。「いま茅があなたの心をふさいでいる」と、実は孟子が弟子をしかっているのだ。

 ▼中国通の山本秀也ワシントン総局長によれば、中国では、本当に伝えたい字句をあえて省略する修辞法があるという。と、すれば、オバマ大統領は、「米日関係は世界のどの2国間関係より重要だ」と持ち上げながらも、無駄なSM2配備問題やF22調達問題で、日本がとる頑(かたく)なな姿勢を、きちんと批判していることになる。

 ▼外交とは本来、こういうものだ。世界の亡命ウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長の来日について、案の定、中国政府は、「強烈な不満」を表明して、横やりを入れてきたが、安倍元首相の米下院議会における「従軍慰安婦問題」について横槍いれたのは何処の国のどの政府だったか。
 ▼日本政府も米国に倣って、孟子の引用で過去の行いに猛省を促したらどうだろう。孟子は梁の国の恵王に、「仁者に敵なし」、つまり利益ではなく仁義で国を治めよ、と説いた。逆の政治が、台湾における霧社事件や、半島における三一独立運動の抵抗運動を招き、未だに東アジアにおける政局不安定の原因としてくすぶっているのだ。

ウサンクサイケイ抄も久々にクリーンヒット級の面白さでしたな。まあ今回の選挙でまず自公は与党から滑り落ちると思われますが、与野党逆転したらウサンクサイケイはどうするんでしょうねえ。経団連も様子見のようだし民主党が政権とったら連中は民主党ヨイショするんでしょうか?