日々雑論 歴史修正主義に関する考察33 総理の靖国神社参り自粛は久々のよい判断だね

ここはいい所だ。
国と違って堂々と人を殺せるからな。
15人も殺したら国じゃ死刑になるが
ここなら勲章もんだ。

 のっけからモンティ・パイソン「人生狂騒曲」のズール戦争スケッチでグレアム・チャップマン演じる下級兵士のぼやき字幕から始めましたが、これと靖国神社と何がどうリンクするんだオメーはよ?という方も居られるかもしれません。
 だけど、残念ながら面白いくらい綺麗にリンクするんだよなーこれが。
 で、まずは靖国神社の性格をお願いウィキ先生してみました。

靖国神社靖國神社、やすくにじんじゃ)は、東京都千代田区にある神社。旧称は東京招魂社。幕末から明治維新にかけて功のあった志士達から、戊辰戦争以降の日本の国内外の事変・戦争等、国事に殉死した日本の軍人、軍属等を主な祭神とする。

 アチキが何が言いたいのかわかったでしょうかね?
 何? わからん?
 では、日清戦争が実際どんな状態だったかをちみっと見てみることにしましょうか。
 日清戦争と言えば日本と清国の戦争かと思いがちですが、まあ清国軍は最初こそ善戦しますが後は総崩れ、終わってみれば東学党の現地軍対日本軍といった様相を示しておりました。で、東学党現地軍はその自らの宗教観から「逃げるものは追わず」を貫いていた上にろくな装備もなかったのですが、近代装備で武装した日本軍はいとも簡単に東学党現地軍を撃破、おまけに兵站は現地調達が基本でしたから現地調達という名の略奪犯殺のし放題です。
 これで何故モンティパイソンのスケッチが出てくるのかわかったかと思います。
 要するに、他所の国で略奪犯殺を働くような人間をも一緒くたにして「神様」として祭っている神社であるという事です。
 やられた事はぐちぐちぐちぐち言い続けるくせにやった事には貝の様に口を噤むもんだから結果靖国神社の性格がよくわからないままに、東アジア諸国に対する根拠のない侮蔑と経済成長に対する焦り、異質なものを排除しようとする心理などが手伝って、過剰な反応が起きるのであって簡単に言えば「勉強不足」の一言で済む問題なんだけど、総理がそこまで計算した上で「参拝しない」と言ったのかどうかは知らないが、各右派や日本怪議なんかの影響力とかも、今は8月末の選挙の事でもうそれどころじゃないのかも知れない。