日々雑論 ウサンクサイケイ抄10月10日

自民党の「下野なう」以降のウサンクサイケイ新聞の発狂ぶりというか宇宙からのメッセージぶりというか怪デンパぶりというかはある意味天空を遥か彼方に突き抜けており、ウォチも楽しいと言えば楽しいのだけどあそこまでデンパを飛ばされると今我々の住んでいる場所が異次元空間ニッポソではないかと錯覚してしまうのですが、やはり狂い果てているので取り上げることにシマショウカネエ(投げやり)

ウサンクサイケイ抄10月9日2009.10.9 03:21
宮沢喜一内閣のときに、アジア太平洋問題に関する首相の諮問委員会が設置された。最初のゲストスピーカーを務めたのが、比較文明学者の梅棹忠夫さんだった。「日本が大陸アジアと付き合ってろくなことはない、というのが私の今日の結論です」。
▼委員の一人だった渡辺利夫拓殖大学学長によると、冒頭の言葉に参加者一同はあっけにとらた。梅棹さんが、『文明の生態史観』を発表したのは昭和32年だった。ユーラシア各地での現地調査を踏まえて、日本と西ヨーロッパにだけ、高度な文明が発達した理由を説明して大反響を呼んだ。
南北アメリカなどをのぞいた旧世界を、西ヨーロッパと日本が属する第一地域と、破壊と征服の歴史が続いた、それ以外の第二地域にわけたのが、独創的だった。古典的名著を、今読み返しても、暴力の連鎖が止まらないアフガニスタン情勢や、独裁体制のまま超大国化しつつある中国の姿を、半世紀以上前から見通していたことに驚く。
▼この梅棹史観からすれば、岡田克也外相が7日に日本外国特派員協会で行った講演は、国家の行方を危うくするような内容だった。村山談話について「言葉より行動」とは、何をしようというのか。
▼いくら謝罪を重ねて、「東アジア共同体」をもちかけても、しょせん中国は、日本とは水と油ほど違う文明をもつ国なのだ。まして、韓国を含めて、共通教科書を作るなどナンセンスとしかいいようがない。
▼梅棹さんは65歳のときに失明したが、89歳の今も健在だ。渡辺さんや、「海洋史観」によって日本と西ヨーロッパの近代化を論じた川勝平太静岡県知事など、梅棹史観に影響を受けた学者も数知れない。だれか、民主党の暴走を諫(いさ)める人はいないのか。

ウサンクサイケイ抄10月9日
宮沢喜一内閣のときに、アジア太平洋問題に関する首相の諮問委員会が設置された。最初のゲストスピーカーを務めたのが、比較文明学者の梅棹忠夫だった。「日本が大陸アジアと付き合ってろくなことはない、というのが私の今日の結論です」。
▼委員の一人だった渡辺利夫拓殖大学学長によると、冒頭の言葉に参加者一同はあっけにとられたという事らしいがそれは当たり前だろう。当時ですら頭の螺子が外れたとしか思えない珍説を、公の場で発言したのだから当然だ。梅棹が、『文明の生態史観』を発表したのは昭和32年だった。ユーラシア各地での現地での大臣旅行を踏まえて、日本と西ヨーロッパに「だけ」、高度な文明が発達した珍説を披露して赤っ恥を掻いたとしか思えないが、今こんな事をほざけば学会永久追放ものだ。
南北アメリカなどをのぞいた旧世界を、西ヨーロッパと日本が属する第一地域と、破壊と征服の歴史が続いた、それ以外の第二地域にわけたのは特に独創的すぎて螺子が切れていた。読む価値も無い黴の生えた迷著を、今読み返してもツッコミどころが満載なのだが、特に産経新聞の迷物コラムである産経抄が、第1次欧州戦前トルコ治下、氏族政治の下で静かに暮らしていた中東区域を、イギリスやフランス、ロシア等と言った所謂欧州列強のパワーゲームの下無理に分割させられた結果、暴力の連鎖が止まらなくなったアフガニスタンを含む中東情勢や、社会主義と資本主義の折衷と言った実験を続けながら、他民族との調整に苦しむ中国の姿を、全く考慮に入れておらずただひたすらデンパを垂れ流している事に驚く
この産経デンパ史観からすれば、岡田克也外相が7日に日本外国特派員協会で行った講演は、国家の行方を危うくするような内容だった。村山談話について「言葉より行動」とは、これからの国際政治や国際協調路線からすればむしろ遅すぎたくらいである。
▼いくらカタチだけの謝罪を重ねて、「東アジア共同体」をもちかけても相手にされる訳が無いのは自明の理で、しょせん日本のデンパ阿呆守層は、国際社会とは水と油ほど違う異次元空間ニッポソに住む人たちなのだ。まして、「新しい教科書を作る会」の教科書を軸にして、教科書を作るなどナンセンスを通り越して頭の中をきり過ぎて飛んでしまった螺子としかいいようがない。
▼梅棹は65歳のときに失明したが、89歳の今も体は健在だが、当時ですら頭の螺子が切れてしまっていたのだから今の頭は無事かどうか本当にわからない。渡辺さんや、「海洋史観」によって日本と西ヨーロッパの近代化を論じた川勝平太静岡県知事など、梅棹史観に影響を受けた学者のレベルなんざ多寡が知れている。だれか、ウサンクサイケイ新聞の暴走を諫(いさ)める人はいないのか。

頭山満翁や大川周明などが唱えた大アジア主義に1㎜たりとも触れる事なく、さらにその大アジア主義構想を利用するだけ利用した挙句葬り去った権力に対して1mgとも触れる事なくよくもまあこんな駄文を書き散らせるなと思うのだが近年の右派の論壇の劣化振りを見るにつけ、それも仕方がネエのかなとも思ってみたり。