日々雑論 これから読む本と今度買う本…と、臨時緊急エントリ

そにょ1 
村野瀬玲奈様よりトラックバックを頂いた時点でエントリに挙げよう挙げようと前々から思っていたのだが、ちといろんな条件*1が重なり今になりましたが、従軍慰安婦謝罪署名エントリという事で、遅れましたが及ばずながら賛同いたします。という訳で、以下はそのリンク。
日本軍「慰安婦」問題の立法解決を求める緊急120万人署名
えーと、従軍慰安婦問題に関してはアチキなんぞより詳しい方がそれこそ沢山居られるのでアチキなんざの出る幕じゃないんだけど、これだけは言いたいというのがひとつだけあるんで、それだけは言わせてもらおう。
何がって?
いわゆる「好きで(望んで)慰み者になったのが沢山だ」という事を平気でのたまう連中に対する返答である。
以下、我田引水かもしれんがあちきの過去エントリより部分抜粋するけどよろしゅうに

その仮にも「望んでなった」と発言する背景として、どーいう状況下にあったかとか、その手の思考がまるで無いんだよね。
 じゃ、その「戦前」の背景とやらを少しだけ首を突っ込んでみようかと思う。

ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ

 宮沢賢治の有名な詩の一部を抜き取ってみた。
 宮沢賢治の詩といえば、幻想的とかそーいった方面からの評価が高いが、飢餓との戦いの詩も忘れてはいけない。この時期は悪い事に大凶作や豊作飢饉の繰り返しで、農家の生活は完全にパンク状態になる。更に加えてアメリカに端を発する世界恐慌で日本唯一と言っていいほどの外貨獲得手段である生糸の値段が暴落し、貧しい一地方の東北農村部にしてみれば娘を売るくらいしか生活手段が他に無いほどにまで追い詰められてしまっている。
 信じられねぇってか? なら当時1931年の朝日新聞から抜き出してみようか?

青森県下の今年の大凶作は実に惨たんたる有様で、甚だしい地方では収穫時に入ったばかりの今日早くも農民は飢饉の恐怖に襲われ、近づいた降雪季を前に野山の蕨の根を掘り、馬鈴薯とくづもみを混じて常食とし辛うじて生命をつなぐと言う悲惨な状態を現出している
朝日新聞1931年10月31日記事より抜粋)

 ここまで追い詰められていれば、人売り人買いなども当然のように出るだろうし、望んでないにも拘らずそうせざるを得ない状況であったのも容易に推察できるだろう。一連の従軍慰安婦問題にしろ、このような状況下で、半ば自由意志とは関係無く、それ以外に選択できない生きるための最後の手段として、泣く泣く従わざるを得なかった方々の事が、連中の鳩以下の脳味噌の中からはキレイさっぱり抜け落ちている。

 えーと、過去エントリまで引っ張り出してきて何がいいたいんだオメエはよ?と言われそーですが、ただひとつだけです。
 普通の方法では食えないからそうならざるを得なかったという発想はないんですかい?
 つー事だけです。
 まあ、これは東北地方の例だけど、半島における義兵闘争において、旧政府が行った、南京虐殺の雛形ともとれる焦土戦術で、半島での地方生産力、まあ早い話が地方富裕層を中心とした農村などを文字通り焼き払いながら潰して行ったのだから生産力はガタ落ちになり現地人が食うに食えなくなるのは火を見るよりも明らかだ。半島の方々の貞操観念の高さははっきり言って半端じゃなく、なんせ男性と女性の外出時間すら違い、現地人との女性とは接触すら非常に難しいという事がイザベラ・バードの「朝鮮紀行」や、アーソン・グレブスト「悲劇の朝鮮」などで簡単に読み取れるほど厳格なものだった訳なのだから、そういった状況下で育った人々が、「好き好んで」「慰安婦」という職業につくと言うのは普通で考えてもおかしいだろう?で、一万歩譲って「騙された」訳でもなく「脅された」訳でもなく「自分から進んでそのような職業につく」状態は?というのを無い知恵絞って考えたら、「それ以外には食えない状態にまで追い込まれていたから」と考えるのが普通でないかい?と思う訳だ。勿論半島をそんな極限状態まで追い込んだのは「植民地経営」という名の略奪犯殺を行った他ならぬ旧軍旧政府な訳なのだから、謝罪するのは当然だと思うんだけどねー。少なくとも買うだけ買って使いようの無い変な軽空母の維持費や、こんなクソ狭い国土で全く使い道の無い変な新型戦車の開発費なんてもんに血税つっこまれるよかどれだけ有意義かわからんと思うのはアチキだけ?

しょにょ2
まあ取りあえず近代中東史についても一通りゴタクを並べる事が出来る位までには「おべんきょう」しておこうと思ってロイド・ジョージやらアラビアのロレンスやらケマル・パシャやら齧り始めている最中なんですが、まあ基礎知識不足が祟ってなかなか進んでないのが現実でもある訳で。そんなこんなで赤Pこと「赤軍PFLP世界戦争宣言」なんかのDVDが出たりした事も手伝って、地元の本屋で珍しく面白げな本を見つけたので思わず買っちまいました。まあトルコの近現代史なんかも含めて読み終わったら何かしらくっちゃべようと思ってます。期待してる人なんかいないと思うけど気長に待っててください(笑)

日本赤軍私史 パレスチナと共に

日本赤軍私史 パレスチナと共に

*1:と言うよりプロジェクトEGGでザナドゥぽっぷるメイル購入してドハマリしてたというのが9割以上の原因なんだな。くぅリバイバルザナドゥ2楽しいぜ