日々雑論 坂の下の雲

えーと、司馬遼太郎原作の日露戦争において極東の島国の連合艦隊帝政ロシアバルチック艦隊を破った日本海海戦を舞台にした「坂の上の雲」がドラマ化されるってんでまたウヨが沸きそうな気配なんですが…
 なーんか違和感ありまくりなんだよねー
アタシに言わせりゃあんなの「勝って当たり前の海戦」なんだけど。
理由?
あわてなさんな。今からしっかり述べますって。
まずバルチック艦隊の性格を見てみましょう。お願いウィキ先生してみます。太字赤字はこっちで加工

バルチック艦隊(バルチックかんたい、英: Baltic Fleet、露: Балтийский флот, БФ(ラテン文字転写:Baltiiskij flot))は、バルト海の艦隊。本来ロシアないし旧ソビエト連邦海軍のバルト海に展開する艦隊を指す。日本では、日露戦争のとき旅順港に封じ込められた太平洋艦隊を応援するためにバルチック艦隊から戦力を引き抜いて編成された第二・第三太平洋艦隊のことを特に指して「バルチック艦隊」「バルティック艦隊」と呼ぶことが一般的であり、日露戦争を離れた文脈では「バルト(海)艦隊」と訳すことも多い(「バルチック艦隊」は英語読みだが、日露戦争以来、日本で定着した呼び方である)。

簡単に言ってしまえば、バルト海の艦隊、という事です。
じゃあバルト海ってどこ?となる訳ですが…
ここです。
で、当時の世界の覇権はどこが握っていたかと言いますと…
七つの海を制していた大英帝国ですね。当時の大英帝国の世界的重要拠点として、カイロ、ケープタウンカルカッタが挙げられますが、この三つの都市の頭文字を取った3C政策は多分中学校の世界史で習う位ですから皆さんご存知でしょう。
ではこの3都市がいったいどこにあるのか、順を追って見ていく事にしましょうか。
カイロ
ケープタウン
カルカッタ
何が言いたいのかと申しますとですね…
バルチック艦隊は北欧からわざわざエッチラオッチラとろくに補給も受けることも出来ずアフリカ〜インド経由で日本海まで来ているんですよ!
なんで補給が受けられなかったって?
海外拠点港湾都市のほとんどが七つの海を制している大英帝国支配下にあり、さらに加えて日英同盟が締結されてます。そんな中で敵国ロシアが大英帝国支配下港湾都市で補給なんぞ受けられる訳ないじゃん。勿論大英帝国におけるアラブでの最重要拠点、スエズ運河なんて通してもらえる訳もなく、アフリカ〜インド経由でしか移動せざるを得なかった訳で。この間補給はおろかろくに停泊すら出来なかった≒させてもらえなかったのだから、日本海に到着時点でまともに戦闘なんか出来るわけが無いのは火を見るよりも明らかでしょう。
保存技術の進んだ今と違って食料は腐敗するわ、燃料は底をつきかけてるわ、艦内乗務員の健康は心身ともに最悪だわ…
こんな状態で、地元のピンピンしたピカピカの連中に勝てと?
ムリダァ(嘲)