日々雑論 家族会がカルト化している件について

まあ、阿呆をからかうのも飽きたといえば飽きた訳だけど、昨日みて一寸驚いたのでとりあえず残しておく。ソースは毎日新聞から。

 北朝鮮による拉致被害者の家族会は28日、蓮池薫さん(52)の兄、透さん(55)の退会を発表した。飯塚繁雄代表らが東京都内で会見し、明らかにした。

 透さんは、北朝鮮への制裁などを巡る家族会の方針に異論を唱えていた。増元照明事務局長は「家族会の総意を無視した(透さんの)発言が誤解を招いている。会とは無関係であることをはっきりさせた」と説明した。

 事実上の除名について、透さんは取材に「家族会の目的は被害者の救出であり、方法論が多少違ったとしても自由にものを言える多様性も必要ではないか。僕をやめさせることで拉致問題が少しでも進展すると判断されたのなら、甘んじて受けるしかない」と話した。【合田月美】

拉致問題についてぐだぐだ言うつもりはあんまり無いけれど、まあ、組織の勢いというか背景というか、そういうものを知るバロメーターとして、組織内の様々な意見を包括できるか否かというのがあるなという感じはしている。勢いが強いうちはそういった多方面での意見などを内包しても比較的そのままうまくいくんだけど、うまくいかないとだんだんそういった「意見のずれ」を排除する方向に走り、その結果ますます視野が狭くなり、終いには自滅する訳だ。
北朝鮮拉致問題にしても今の方向は「手段と目的が逆転」しているとしかいえないし、勿論その原因はぽんぽんいたい安倍元総理にたどる訳だけど、連合赤軍の例を引き合いに出すまでも無く、異物の強制排除と組織内権力の一極集中化は遅かれ早かれカルト化に進む。まあ、「禍族怪」や「巣食う怪」じゃなかった「家族会」や「救う会」に漂うある種の胡散臭さは今までもあった訳だけど、これでますます胡散臭さとカルト化に拍車がかかりそうな気がする。その結果といえばつまるところは自壊だが。