日々雑論 取りあえず今読んでる本
という訳で、哀酷ぼっちゃんをからかうのも飽き飽きしたので、気分を戻して襟を正すと言う意味でも。
モダンガールと植民地的近代――東アジアにおける帝国・資本・ジェンダー
- 作者: タニ・バーロウ,伊藤るり,坂元ひろ子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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近代と言えば、それまで巨大資本にとって「消費」の対象ではなかった「女性」への「巨大資本」からのアプローチが始まった時代とも取れる。「モダンガール」という存在が、一見女性の活動と自主性の象徴に見えながらも実は巨大資本によるコントロールの結果でしかなく、更に国内情勢の変化によって、物資統制化の国内では「良妻賢母」の典型例を頻繁に展開する一方で、「富の収奪先」である大陸コロニーにおいては李香蘭などのモダンガールを前面に押し出した広告などに見られるように、国の中と外をその権力が要求する女性の理想像をそれぞれの地で掲げることで巧みに使い分け、コントロールを行おうとする意図が読めてくる。
いずれ全部読みきったらまた何かしら言及するので期待しないで待っててください(笑)