ウサンクサイケイ抄 7月7日

やはりというか何というか予想通りというかなんだけど、思ったとおりメイスン&ディクスンが非常に手ごわく、やっとこさ上巻の半分が終わった所ですが、まだまだ序盤…ちとうんざり気味でもあるけれど、頑張って読み進めていこうと思います。

内容の厄介さではウサンクサイケイこと産経新聞も厄介なんですが、ピンチョンの小説の場合はメインプロットにサブプロットが絡み、またサブプロットにサブサブプロットがからみ、どうでもよいと思われるエピソードが実はメインプロットの伏線で、さらにそれがまたサブサブプロットに密接に絡んだ上でのサブプロットへの伏線をはらんだメインプロットへの絡みとか、加えて話の流れがあれこれとてれこになっているものだから、難解な文字のパズルを解いているようで厄介なんですが、産経の厄介さはどう考えても「ボケ」としか思われないネタを惜しげもなく、しかも大真面目に投入し、さらに大真面目で言ってる内容がどーでもいー事や同じ事の繰り返しで、まぁ少しのキーワードさえ頭に入れてしまえば後は一緒なので、ピンチョンと違って10秒もあればおおよその内容を把握できますが「んなアホな!」の連発にしかなりえない所が厄介なわけです。まあ、だからこそ初めて目を通す分には刺激的で驚き呆れるのですが、2〜3回目を流すと直ぐに飽き、「まぁ産経だから仕方がないよ」となるのがあります。
で、なぜいつものようにウサンクサイケイ抄から始めなかったと言うとですね…*1
あきれて物が言えなかったから(笑)

産経抄】7月7日
2010.7.7 03:05
「本日におきまして26万の遅配でございます。考えてみますと、遅配の根というものは非常に長いものでございまして…」。いまの話ではない。半世紀近く前の昭和36年秋、参院逓信委員会で大量の郵便物遅配を追及された郵政省官房長の答弁だ。
▼宅配便がなかった当時、個人が遠方に荷物を送ろうとすれば、郵便局や小荷物を扱っていた駅へ持って行くしかなかった。窓口は官尊民卑の気風が残り、「ひもの縛り方が悪い」としかられた覚えのある読者も少なくないのではないか。むろん、少々の遅配では謝りもしなかった。
日本郵政グループの宅配便「ゆうパック」の遅配騒ぎは、そんな遠い昔を思い出させてくれた。失態を隠そうとしたのもお役所仕事そのものだが、社長の「不慣れな職員がおり、手違いも重なった」という当事者意識ゼロの言い訳も懐かしい。さすが官僚OBだけのことはある。
ゆうパックペリカン便は、郵便事業会社と日通が共同出資した新会社に事業移管されるはずだった。ところが、麻生政権の鳩山邦夫総務相が昨年、なぜか待ったをかけた。黒字化への最後のチャンスだったのを世間知らずの坊ちゃんはご存じなかったようだ。
民主党政権になって事態は一層、悪化した。新会社を解散し、宅配便は郵便事業会社で面倒を見ることにし、ろくな準備もせず、統合をお中元商戦真っ最中の7月1日にしてしまった。まともな経営者なら、とてもできない。
▼あきれるのは、こんな事態になっても全国郵便局長会や労組が「郵政族」候補の応援を必死にしていることだ。社長も郵便局長も労組員も信頼回復に汗を流すべきで、選挙にうつつを抜かすときではない。遅配の根は早く断たねば、急速に長く、太くなる。

あのさー、郵政問題の歪ってさー、小泉竹中の郵政改悪の結果でしょうが。そこは華麗にスルーですかい?

ウサンクサイケイ抄7月7日
「本日におきまして26万の遅配でございます。考えてみますと、遅配の根というものは非常に長いものでございまして…」。いまの話ではない。半世紀近く前の昭和36年秋、参院逓信委員会で大量の郵便物遅配を追及された郵政省官房長の答弁だ。
▼宅配便がなかった当時、個人が遠方に荷物を送ろうとすれば、郵便局や小荷物を扱っていた駅へ持って行くしかなかった。窓口は官尊民卑の気風が残り、「ひもの縛り方が悪い」としかられた覚えのある読者も少なくないのではないか。むろん、少々の遅配では謝りもしなかった。
日本郵政グループの宅配便「ゆうパック」の遅配騒ぎは、そんな遠い昔を思い出させてくれた。失態を隠そうとしたのもお役所仕事そのものだが、社長の「不慣れな職員がおり、手違いも重なった」という当事者意識ゼロの言い訳も懐かしい。さすが官僚OBだけのことはある。
▼郵政関係は少し前まではまぁ普通に機能していた。ところが、小泉竹中政権時、郵政民営化をなぜか強引に推し進めた。その結果、地方の小さな郵便局はことごとく閉鎖され、地方郵便の中央局でも時間外受付がなくなるなど、地方無視、弱者無視となってしまったのを、当時、散々民営化を推し進め、日本経済を極端に脆い体制にしてしまい、危なくなるや息子に代を譲ってのうのうと暮らしている小泉元首相や、急速に展開する派遣法改正に対する自身の保身のため、某超大手人材派遣会社の会長職に納まりふんぞり返っている竹中HEY蔵氏*2はろくに考えてなかったようだ。
▼郵政改革が終わって事態は一層、産経にとっても悪化した。対民主党キャンペーンを設定し、麻生首相(当時)が靖国神社に参らないから選挙に負けるなどと自身の妄想を垂れ流し、捏造ばかりでろくな論戦もはらず、参議院選挙、政権交代の去年の8月30日に、「産経新聞はじめて下野なう。でも、民主党さんの思うとおりにはさせないぜ。」とやってしまった。まともな新聞社なら、とてもできない。
▼あきれるのは、こんな事態になっても産経が「自民党」候補や「たち腐れ日本」じゃなかった「立ち枯れ日本」また間違えた「立ち上がれなんとかしゃん」候補等の応援を必死にしていることだ。KKK三羽烏記者の、安倍ちん親衛隊阿比留くんも腐れ張り方花岡教授も恥辱の伝道古森記者も信頼回復に汗を流すべきで、民主党へのヘイトスピーチにうつつを抜かすときではない。捏造の根は早く断たねば、急速に長く、太くなる。

*1:id:pr3様よりご期待のトラックバックを頂いてしまいました。ありがとうございます。いかがだったでしょうか?

*2:そういや少年チャンピオンに連載されてたサムライジ、つー漫画で大罪衆、銭形HEY次つーのがいましたな。後半面白かったんだけどなぁあれ