ウサンクサイケイ抄 8月30日

草思社から出たばかりの、『日本統治時代を肯定的に理解する』を読んで驚いた。学校が建ち、電気、水道、電話が導入され、急速に現代化する京城(けいじょう)(現ソウル)。よく通った日本人の歯医者さんは、子供にも丁寧(ていねい)に接してくれた。
▼1926年に生まれ、20年間日本統治を体験した著者、朴贊雄(パクチャンウン)さんの思い出は、愛惜に満ちている。朴さんによれば、創氏改名は強制ではなく、統治後期には独立の動きもなかった。「朝鮮に政争も腐敗も弾圧もない、このような天下泰平の時代が、かつてあっただろうか」とまでいう。
▼「植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました」。日韓併合100年で出た菅談話とは、ほど遠い内容だ。カナダ在住の朴さんは、4年前に亡くなった。日本語で書かれているために、韓国で広く読まれる機会がないのが残念だ。
▼韓国では2005年、高麗大学名誉教授の韓昇助(ハンスンジョ)さんが雑誌『正論』で、「日本の植民地支配は不幸中の幸いで、むしろ祝福すべきこと」と論じて、世論の袋だたきに遭い、行方をくらます騒動があった。
▼一方、昨年出た『大韓民国の物語』(文芸春秋)のなかで、植民地時代に韓国は近代化し発展した、との見解を示した李榮薫(イヨンフン)ソウル大教授はさほど激しいバッシングにさらされていない。韓国近代化の歴史を、実証を踏まえて見直す動きも出てきたようだ。
▼菅談話はそれに水を差し、日本の「悪」をひたすら追及する、日韓の左派グループを勢いづかせてしまった。韓国民が反日に血道をあげ、自らの暴政に関心を示さない状況を、北朝鮮は何より望んでいる。菅談話がどれほど罪深いか、首相は一刻も早く気づいてほしい。

典型的な「ネトウヨ」駄文ですな。こんなレベルのレポートでは某拓殖大学以外では不可でしょう(嘲)

ウサンクサイケイ抄8月30日
太平出版『義兵闘争から三一独立運動へ』を読んで今更ながらに驚いた。本当に限られた武器のみを使って細々と、だが果敢にも闘争を行う「義兵」を駆逐するために、大砲や近代兵器で武装して、全く関係の無い地方有力者の土地や家屋を焼き払う日本軍。家の歴史そのものを焼かないで欲しいと嘆願する老婆の必死の願いも無視し、冷酷無残に焼き払う。
▼1869年カナダに生まれ、デイリーニュースの特派員として、日露戦争後の半島を訪れた著者、F・A・マッケンジーの著書は、統治する日本軍と駆逐される義兵への正確なルポで満ちている。このルポによれば、義兵闘争に対する旧軍の対応は筆舌に尽くしがたく、更に半島の統治に対する日本の政府高官の談話などからも「同化政策」とは、朝鮮民族の民族的抹消と言い切っておりその慧眼には感服するしかない。
▼「植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました」。日韓併合100年で出た菅談話まさしくそのものである。カナダ出身の自らの足で実際に現地取材した、極めて綿密に調査されたルポルタージュを記した気骨のジャーナリストは1938年に亡くなった。既に絶版であるために、日本で広く読まれる機会がないのが残念だが、平凡社東洋文庫でなら増補編集前のルポルタージュ「朝鮮の悲劇」はまだ読める。
▼日本ではいつも、雑誌キラー花田紀凱編集の四流ゴシップ誌『Will』や、ウサンクササでは一二を争う某産経新聞が「日本の植民地支配は不幸中の幸いで、むしろ祝福すべきこと」と事あるごとに喚いているが、悲しいかな学問の世界では誰もまともに相手にしていない。
▼『マンガ嫌韓流』(晋遊舎)のなかで、韓国は駄目な民族の国だと歌い上げた山野車輪ネトウヨと産経グループのバイブルと化している。韓国近代化の歴史を、2ちゃんとくだらねえマンガだけで決め付ける動きが産経内にはあるようだ。ネットと2ちゃんばかりでちっとも取材や一流出版の研究書にあたろうとしない産経所属の記者共はマッケンジーの爪の垢を煎じて(以下まるまる1日説教)
産経はそれに水を差し、日本の「無知とそれよりくる意味の無い美談」をひたすら捏造する、自宅警備ネトウヨグループを勢いづかせてしまった。ヒッキーネトウヨ反日に血道をあげ、自らの暴政に関心を示さない状況を、産経は何より望んでいる。産経の捏造する歴史観がどれほど胡散臭くて気持悪いか、産経自身は一刻も早く気づいてほしい。