日々雑論 民主党も「終わった」ねえ

 民主党が与党第1党になってから1年がたつわけですが、まあいろいろいろいろあった事あった事。
 で、わかった事といえば…
 民主党も化けの皮がはがれてしまったねえ
 と、この一言だけに尽きる。
 小沢鳩山ラインの掲げたマニフェストの中で、記者クラブ廃止もクロスメディア規制も沖縄問題も八ツ場ダムも取調可視化も何一つできてない。唯一やれた事はあまり意味のない官僚叩きで国民の皆様方のストレスを発散させた事くらい。
 まあせめて外交で、韓国占領100年時の談話など、柔軟かつ進歩的な構えを見せた「かな?」と思った矢先に尖閣諸島問題で決定的に躓いて、頼みの綱たる民主党一の豪腕「小沢氏」をみなで締め出しにかかっている。
 まあ、鳩山前総理大臣の沖縄政策の決定的失敗があったにしろ、ひょっとすると官−民−政−報の鉄の4角形を崩すまたとない機会だったにもかかわらず、その芽を自分自身で踏みにじってしまった我々国民は、いずれ大きなツケを払わされる事になりそうだ。
 やり方はえげつないが(だからこそ「豪腕」な訳だし)民主党で一番の「要石」たる小沢氏が排除されれば、民主党で他方に睨みの利くような政治家っているだろうかと考えると…
 誰か居たっけ?
 残念ながらだれも思いつかない。さらに加えて民主党が駄目だなと感じたのは、
 武器輸出三原則まで捻じ曲げようとしている
 身の丈以上に軍事に金をぶち込んで、破裂した例はたくさんあるし、破裂しかかっている例もたくさんある。その2の舞3の舞を繰り返したいらしい。
 いまひとつ不思議なのはこれだけウサンクサイケイよりの政策なのにもかかわらず、相変わらずKKK民主党たたきに忙しいという事なんだけど、もうこれは「これだけギャンギャン言ってるのにかまってくれない」という、ヤンデレか、かまってちゃんなのか、どちらかだろう。
 それはさておき。
 まあ、小沢氏があれだけ叩かれるのも、今の趨勢が建設、建築、建設業から製造業へとシフトしているな、という気はする。規制緩和による派遣業の激増も、コストを最大限に省いた「限界ぎりぎりのコストダウン」も二昔前なら非難されこそすれ奨励されることはあまりなかったように記憶している。(極論かもしれないが「日雇い」と「手抜き」だからね)それが今では双方ともに「トヨタシステム」などと言われてチヤホヤされてる有様だ。
 逆に言えばそれだけ余裕がない、ということかもしれないが、余裕がなければ無理がたたるのは自明の理で、生物だって生存値のみの栄養素ではいずれ死亡してしまうのだ。ごく一部だけ異常なまでに膨れ上がって動きようのなかったり、下手な投機に失敗して思い切り内部留保を目減りさせたりした挙句、時の政府に泣き付いておどしすかしてマネーロンダリング…ますます中間層が薄くなり、国自体が痩せてゆく。
 まあ、なるようにしかならん、というのが今の気持ちだが、現実ばかり見ても気が滅入るばかりなのでピンチョン「逆光」を読もう。
 とりあえずシカゴ万博は終わった所…かな?
 

逆光〈上〉 (トマス・ピンチョン全小説)

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